そして少子化が加速し、人類は滅亡する。キャリアウーマンには普通の女性の気持ちはわからない。

この人は、結婚は不自由で不公平だというけれど、社会だって、会社だって、不自由で不公平。

世の中には、74万人もの「ニート」がいるわけですが、さらに言えば、働かなくても「ニート」と呼ばれることのない高齢者がそれ以上に大勢います。

世の中には、これだけ働きたくない人が大勢いるのですから、女性だって働かなくて済むなら働きたくないと考えるのは当然のことですし、年収800万円以上の男性と結婚して専業主婦になりたいと夢見ることは、良し悪しは別として普通のことです。

それは別に

未だに親世代の結婚生活を夢見る女性が一定数存在するのは、家庭の中で刷り込まれた母親の生き方を踏襲しようとするから

ではありません。

一般的に男性が女性に求めるのは、自分にできないこと(妊娠、出産、授乳など)や苦手なこと(家庭では主に家事、育児、介護、職場では主に事務に附随する雑務や対人援助業務など)を代わりにやってくれることであり、さらに資産のない男性は、自分が病気や事故で働けなくなっても1人で生計を立てられるくらいの経済力を結婚相手の女性に求めます。女性の多くは男性がやりたがらないことをやることで自己実現しやすくなると思います。

一般的な男性が女性に対してそこまで多くを求めてるとは思いませんが、パーフェクトを求めるならだいたい合ってると思います。加えて言えば、容姿も求めてたりするんじゃないでしょうかね。

じゃあ、女性は男性に対して何も求めているのか、が何も書かれてませんが、要は「女性にとって男性は不要の長物」ということでしょうかね。別にそう考える人はそれで良いと思うのですが、それがマジョリティかというと、違うと思います。

一般的に言うと、女性が男性に求めることは、経済力と筋肉だと思います。

これは、経済的に自立している「強い女性」であっても、自分よりも高収入の男性を求めるという傾向が、はっきりと出ています。

「筋肉」は説明しなくて良いですよね、肉体労働の現場に女性はほとんどいません。男性は、事務が苦手なのではなく、肉体労働をさせられているから、女性が事務に回っているのです。

それはともかく、こうして男女の賃金格差が無くなっていくと、女性は結婚しなくなり、男性は結婚「できなく」なっていくでしょう。これでは、女性の側が考え方を改めない限り、少子化はさらに加速して、人口減少に歯止めがかからなくなると思います。

最近は「SDGs」なんて言葉が流行ってるようですが、少子化や人口減少を解消しなければ、とても現在のこうしたリベラルで先進的な価値観は「持続可能」ではありません。

そして最近特に強く思うのですが、フェミニスト的な主張をされておられる女性の多くは、大なり小なり社会でキャリアを積んでこられた方が多いように思います。「私は普通の主婦です、年収103万円を超えない程度にパートに出てます」みたいな女性の声は、全然聞こえてこない。彼女たちは、決して世の女性の声を代表していないと思います。

私は別に、権利ばかり主張してないで女性としての責務を果たせ!みたいなことを言うつもりは全くないですが、どうすればこのリベラルで先進的な価値観の社会が「持続可能」になるかについても、ちゃんと考えてほしいなあ、とは思います。


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