MIZUHO

福祉の仕事をしています。日々のできごと、思ったことを綴ります。

MIZUHO

福祉の仕事をしています。日々のできごと、思ったことを綴ります。

最近の記事

  • 固定された記事

心配したってしょうがない

わたしは友達にどん引きされるほどの心配性だ。 それはきっと物心が付いた頃から。保育園児のわたしは「ひらがなが書けないから小学校に行かない」と親に泣きついた。ひらがなの書ける保育園児がこの世にどのくらいいるだろうか。 持って帰ったはずの計算ドリルがランドセルに入っていなかった時には、「学校の机に無かったらどうしよう」と泣き、学生時代、テスト前になると「点数が取れなかったらどうしよう」と泣きながら勉強した。計算ドリルは机の中にあったし、テストで赤点を取ったことは今まで1度も無

    • 悪口って一番手軽な呪いだと思う。料理嫌いを公言している私に「どうせろくなもの食べてないんでしょう!良かったら食べて!」と言いながら、ご好意で、作り過ぎたおかずをくれる先輩。物をくれるのはありがたい。だけど、「ろくなものを食べてない」がじわじわと私の心を蝕んでいる。

      • 変えられるのは自分だけ

        「こちらがどんなに頑張ったって、ひとは変わらないんだから。変えようと思わないこと。そして変わらないことで自分を責めないこと」と、私より50も歳上の先輩が言った。 そして、もうひとりの先輩は「私たちにひとの人生を変えるほどの力はないわよ」と。 ここ数年間、私はひとを変えようと頑張ってしまっていた。それは彼に対して。 彼はコロナ禍に転職活動を本格化させた。元々倍率の高い職種な上に、コロナが拍車をかけ、なかなか内定が出ず、1年、2年と時間だけが過ぎた。日を追うごとに、不採用の

        • とうとうかかってしまいまして

          朝方、暑くもないのに汗をかいて目が覚めた。午前3時だった。嫌な予感がした。 再び眠り、午前7時に起床。検温36.1℃、抗原検査は陰性。少し喉が痛いような、いがらっぽいような。出勤を選ぶ。 事務作業中、やけに「寒い」と感じる。「ちょっと中抜けを」と断り帰宅。検温すると38.0℃あった。職場にすぐ連絡を入れ、午後は休みとなった。 久しく体調を崩してなかったわたし。 「熱が出た時って何すれば良いんだっけ」とまずは考える。「そうだ、寝よう」当たり前の考えに行き着く。だるい身体

        • 固定された記事

        心配したってしょうがない

        • 悪口って一番手軽な呪いだと思う。料理嫌いを公言している私に「どうせろくなもの食べてないんでしょう!良かったら食べて!」と言いながら、ご好意で、作り過ぎたおかずをくれる先輩。物をくれるのはありがたい。だけど、「ろくなものを食べてない」がじわじわと私の心を蝕んでいる。

        • 変えられるのは自分だけ

        • とうとうかかってしまいまして

          あの日、あの時、あの町で

          助かってしまったから。 大きな心の傷を抱えながら、 どうにか今日まで生きてきた。 助かってしまった、なんて失礼だって分かってる。助からなかった命をたくさん知っているからね。それでも、そうでも言わないと抱えきれない苦しさがある。 涙が溢れて、どうにも眠れなくて、ここに吐き出しています。 この日が過ぎ去れば、また穏やかな日々がやってくる。前日の夜がツラくて、この日は一日ツラくて、何年経っても黙祷をしながら涙してしまう。 10代で逝ってしまった友達を想う。 なくなってし

          あの日、あの時、あの町で

          《読書記録》 水曜日の手紙 / 森沢明夫

          この4行から物語が始まる。単純にワクワクした。 実在した「水曜日郵便局」というプロジェクトを元に、物語が作られたという。存在を知っていれば、きっと私は手紙を出したに違いない。もしかしたら、人生が変わっていたかも、なんて。 この本に出てくる人たちは、それぞれどこか燻っている。身近なひとの人生とじぶんを比べて、落ち込んで、言い訳をして、自分には無理だと諦めている。本当は「パンで人を喜ばせたい」「絵本作家になりたい」など、夢を持っているはずなのに。 ひょんなことから、それぞれ

          《読書記録》 水曜日の手紙 / 森沢明夫

          親友からの贈り物

          20年来の親友がいる。 わたしが地方を出てから遠距離になり、こんな世の中になってから、数年会っていない。 そんな彼女からの「お誕生日おめでとう」のメッセージ。ラインはお互いの誕生日に送り合う程度。電話はしない。それでも、ポツンポツンとラインが送られてくるたびに、学校からの帰り道を笑いながら歩いた2人に戻っていく。「あれ、昨日も会ってたかな」なんて思える心地よさ。「離れたくない、戻ってきて」と口をへの字に曲げていた彼女は、いまは「どこにいても応援してる」と言ってくれる。わたし

          親友からの贈り物

          どうでもいい友だちの話

          かれこれ20年以上、花粉症と付き合っている。 毎年同じ症状の繰り返しなのに、未だ慣れず。 鼻水と涙を流しながら小学校へ登校し、中学生のわたしは巷で噂の「保湿ティシュは甘いらしい」を自分の舌で確かめていた。甘かった。高校生になると、花粉症仲間が増えた。花粉が飛び始めると、机の上にひとり1つずつ保湿ティッシュの箱を置いた。暗記したいものを付箋に書き、ティッシュにペタペタ貼っていたのも良い思い出。大学時代は、何故か花粉に少し強くなった。 そして、いま、鼻のぐずぐず度合いが増して

          どうでもいい友だちの話

          はじまりの空

          あけましておめでとうございます。 2022年、東京は快晴での幕開け。幸先良し。 早朝からせっせと顔を作り、初日の出を拝み、遠くから富士山を拝み、近所の神社で手を合わせました。沢山拝んで満足、満足。 家族と一緒に過ごさない数回目のお正月。大晦日は、紅白歌合戦を23時過ぎまで楽しみ、いつも通りの時間に就寝。家族と一緒だったら、年越しのカウントダウンに合わせて、2021年から2022年に翔んでいたのにな、と。 小学生の頃、門限17時、就寝21時の私たち兄弟にとって、大晦日は1

          はじまりの空