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10分間だけ、未来の娘が憑依する ー臼井隆志の育児日記

こんにちは、ワークショップデザイナーの臼井隆志です。

7月末に娘が誕生してから育児休業をとって1ヶ月半、ほんとうに仕事をせずに育児に専念してきて、まぁ徐々に慣れてきたというか、娘のおかげで余裕が出てきた感じです。

ぼくはこれまでたくさんの赤ちゃんと遊ばせて(遊んで?)もらい、観察をするだけでなく、記述し、そのエピソードを考察の材料にするということをやってきました。そしてそれは1冊の本になりました。

そのような「遊び・観察・記述」を、自分の娘にやらないわけにいかない、という謎の責任感?のもと、ここではその記録を公開していきたいと思います。

ただし、今後このような「育児日記」は有料での公開とさせていただきます。

といっても1記事100円ですが、自分だけでなく妻のことも娘のことも書かせてもらっているため、普段noteを読んでいただいている心ある方といいコミュニケーションがしたい!ということで、有料化の仕組みを使いたいと思いました。(いただいたお金は娘のオムツ代にしたいと思います)

さて、この記事に描かれている内容は以下のとおりです。

1. 娘を眠らせないためのあれこれ
2. 「社会的微笑」への移行
3. 朝起きてから授乳までの時間をグラフにしてみた
4. 集中が高まった10分間だけ、未来の娘が憑依する
5. 「飛行機ポーズと言語発達」の論文からかんがえる
6. ワークショップデザインにおける集中曲線
7. ワークショップデザインと育児の関係

1. 娘を眠らせないためのあれこれ

夜になると眠る時間が長くなり、3時間おきの授乳が夜だけは5時間ほどあくようになりました。しかし、そのうらでは、昼間のうちに寝かせすぎないように、起こし続ける努力をしていたりします。

娘はもう眠くて眠くて仕方ないのに、ハイテンションな音楽(ちびまる子ちゃんの「野口さんのお笑い音頭 feat.まる子&ハマジ」が多い)をかけて踊ったり、落語(柳家喜多八の「だくだく」が最近好き)を聞かせながら「寝てるフリ!しているのを起こすフリ!」とか言って遊んだり、一番多いのはYOSHIKIのドラムソロ映像の音をBGMに、脚の裏をドラムに見立てて叩きまくる(優しくですよ)遊びをしてたりして、起こし続けます。

意識も朦朧としている娘がヘロヘロになっているのをみてゲラゲラ笑いながら、完全に眠りに落ちたところで自分たちも集中力が切れてぶっ倒れる(朝9時)

みたいなことをしてきました。その効果か(?)最近では無理をして起こさなくても覚醒時間が延び、ハイローチェアに座ってもらって語りかけるだけで嬉しそうにしてくれるなど、安定している時間もできてきました。

2. 「社会的微笑」への移行

さて、最近気がついたこと。

生後1ヶ月を過ぎたあたりから、娘が妻やぼくの顔をみて、にこにこと笑うようになってきました。いわゆる「社会的微笑への移行」というやつなのかもしれません。

これまでは気分がいいときに痙攣するように笑顔(生理的微笑)がでてきていたのに対して、われわれの声かけや仕草に対して笑顔で応答するというコミュニケーションのなかでの微笑(社会的微笑)が見られるようになってきたということです。

で、「発見したこと」というのは、この微笑みが見られる「時間」があるということです。そしてそのわずか10分ほどの時間のみ「次の発達段階を先取りしている」という仮説を考えています。

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