noteの心得_3

noteを「お店」にたとえると運用しやすくなる話

noteやりたいけどモチベーションが続かない」という相談をもらうことがあります。noteはお店みたいなもので、ネタの仕入れから仕出しまでを安定したペースでこなすことで、「いつもフレッシュなネタが味わえるいいお店ね」と思ってもらえる、とぼくは思っています。

ぼくはnoteを1年以上ほぼ毎週更新で続けていて、仕事が来たり友達ができたりしてnoteのおかげで人生が楽しくなっています。noteをこれから頑張りたい人に向けて、ちょっとしたアドバイスをしたことをツイートしたところ反響が大きかったので、もう少しくわしく書きます。

「お前、noteのなんなの?」的な発言のオンパレードですが、ぼくは1ヘビーユーザーでnoteのファンなので、好きなものへの熱量として受け取ってください。

noteはお店のようなもの

まず、noteを「お店」のようなものだと考えてみます。たとえば「寿司屋」だとします。

マグロがとりわけ美味しい寿司屋、たくさんの種類のイカが食べられる寿司屋、ネタよりもアラ汁の方が有名な寿司屋、などなど、いろんな寿司屋があるとします。

自分の各記事の、看板、サブ、裏メニューなどを考えてみるとよいと思います。

あとは営業日も決まっているとよいです。週1日なのか、毎日なのか、月に1日だけなのか。ぼくは週一ペースを心がけていますが、調子が良ければ週2~3本記事を公開することもあります。

オススメは2週に1回です。無理なく、ちょっとハイペースで続けられるよさがありそうです。月に1本、気合を入れた記事を書いている人もいますね。

何によって憶えられたいか?

ペースが安定しているということは、フレッシュなネタを安定して仕入れている、ということで寿司屋への信頼度もあがります。ネタの鮮度にムラがある寿司屋は、なかなか通いづらいですよね。

そして一番大切なのは「どんな寿司屋をやりたいか」ということです。企業で言えば、ビジョン・ミッション。信念。大義。目的。ステートメントが読めることです。

ドラッカーが「何によって憶えられたいか?」という問いを立てていますが、これほどnoteの運用に適した問いはないなぁと思います。

ぼくは、「赤ちゃんとアートについて書いているワークショップデザイナー」として憶えられたいと思っています。達成できているかはさておき、そう思っているということが大切だと思います。

未完成でも公開する

noteはお店のようなもので、定番メニューやお店のビジョン、運用のペースを考えたりすることが大切だと思います。ですが、時々言われるのは「ぼくなんかが完成度の低い記事を書いても誰も読まないんじゃないか」というものです。

まず、最初から完成度が高い記事が書けるでしょうか?ぼくだって今だに完璧だこれは!と思うnoteとかは全然ないです。10万PVのバズとかもないです。ただ、コツコツ文章を書く練習だとおもってやっていたら、ひとまず書きあげるまでの速度があがりました。あと、自分が書きたいことで、人に読まれる記事のパターンも見えてきました。

「note」というぐらいなので、自分のノートに書いた落書きやメモをちょっとかたちを整えて公開するぐらいの気持ちで書いてもよいのではないでしょうか。

ぼくが公開しないよりしたほうがマシだと思う理由の1つに、「鮮度」があります。3ヶ月前に思い切り書いた記事をどーんと公開してそのまま更新していないと、「あ、もうこのお店やってないんだな」と思われてしまいます。

もし、未完成でも安定したペースで更新していれば「この店の味は未完成だけど、ポテンシャルがあるぞ」と思って定期的に再訪してくれる人もいるかもしれません。

あと、定期的に更新していると、3ヶ月前の記事でもフレッシュに読まれたりするんですよね。不思議なことです。

毎日の暮らしのなかからネタを仕入れる

noteはお店のようなもので、たとえ未完成であっても、定期的にフレッシュなネタを仕入れて出していることが大切であるとします。では、どうやってネタを仕入れ、仕込むのか。

これはちょっとコツがいりますし、人によってやり方は違うので、ぼくなりのやり方を書いてみます。

ぼくは、打ち合わせ、飲み会、夫婦の会話などで、面白がられた話や「もっと知りたい」と言われた話などを元ネタにしています

たとえば、こちらの記事。

某教育サービスの案件での打ち合わせで「親が子どもにダメ出しばかりしてしまうのを、どうやってやめさせたらいいか」という話になりました。「やめさせる」という言い方に違和感があったぼくは「見方を変える」というような考え方を提案しました。そこで話したことをまとめたのがこの記事です。

そしてこちらの記事。

noteで有名なスープ作家の有賀薫さんと一緒につくったワークショップ『家庭料理の新デザイン』の裏話を書いています。打ち合わせで話したことや、企画をつくったときの出来事をふりかえりながら書きました。ワークショップ終了後に参加者の方とお話をして「裏話note書こうかな」と言ったら「読みたい!」と言ってもらえたので、有賀さんとその方に向けて書いた感じです。

あるいはこの記事。

とある美術館での仕事の帰り、編集者の林央子さんに偶然お会いし、立ち話をしました。そのときに話したことから、ヴァルネラビリティというキーワードを知り、ぼくなりに読解して記事にしたのがこちらです。

そしてこちらの記事。

ダンサーの砂連尾理さんと一緒にワークショップをつくったとき、身体をつかってリハーサルをしました。そのリハーサルの中で「子どもは意外と、大人が”今私はこの世界観を真剣に生きている”という表情をすると、その世界観を尊重してくれることがある」と砂連尾さんがおっしゃっていました。その言葉に感動したのと、そのことをぜひ事前に参加者の方に伝えておきたい!という思いから書いたものです。

こんなふうに、誰かとの会話や仕事の打ち合わせのなかでネタを見つけます

こうやって発想していくと何が良いかというと、この記事を読む読者の顔を思い浮かべることができるということです。有賀さんに、砂連尾さんに、林さんに読んでほしい、という思いで書くことで、少なくとも1人は読者を得ることができます。(書かれた方はありがた迷惑かもしれませんが、、、)まあなんというか相手にファンレターを送るような気持ちで書くのです。

こうして、1人もしくは数人の読者に向けて書いたものは、意外と多くの人に読まれることがあります。これらの記事はぼくのnoteのなかでもかなり多くの方に読まれた記事になりました。

寿司ネタのようにわざわざ釣りにいかなくても、通りを歩いていれば美味しいネタが見つけられる、そんな身体をつくっていくことも、noteを楽しむコツかもしれません。ぼくの場合ですが。

1日のタイムラインに書く時間をつくる

noteのために本を読んだりすることもありますが、毎日の暮らしの中で意外とネタは転がっている。しかも、そのネタを見つけた場所に居合わせた人に、最初の読者になってもらうと、すくなくともその人には読まれる記事ができる。

一方で、「ネタはあるけど仕事で忙しくて書いている暇がない」という声も聞きます。うーんたしかに、忙しい人は忙しい。これはどうしたものか。

なんというか時間というのはつくるものだと思うので、強引に予定を決めてしまうのはいかがでしょうか?

たとえば、職場で共有しているgoogleカレンダーに予定を入れてしまう。「note書く」と正直に書いてもいいし、「ミーティング」と入れてもいいかもしれません。noteを書くことで、いろんな人とmeetできることに違いはないですし。

とにかくそうやって予定をおさえ、その時間に会議が入りそうとか、飲みの誘いがあったとか、そういうのは全部「予定があるのですみません」と断るというのはどうでしょう?そうやってつくった時間って結構大事にできたりしますよね。

ネタの仕入れは仕事や暮らしのなかでできますが、仕込み(執筆)は時間がかかります。その時間を作り、習慣化できるかどうかが、noteを続けるコツなのかもしれません。

ネタを記事に仕上げるには?

ネタもある、時間も作った。ではどうすれば記事になるか。これは文章術的なものかもしれないので、ぜひ竹村俊介さんのnoteを読んでください。ぼくもいつも参考にしています。

こんな記事や


こんな記事があります。繰り返し読んでいます。


あとは、noteディレクターの水野さんのこの解説を聞いてください。的確、見事。50:00あたりからが「記事の作り方」的な内容になっています。

https://www.youtube.com/watch?v=IikJvFj4VXE

あと、ぼくが参考にした文章術系の本、唯一これだけ買いました。

この本に書かれている方法を実践したら、いつも7~8時間かかっていたものを2~3時間でしあげられるようになって、びっくりしました。

おすすめです!

noteが書きたくなるワークショップまたやりたいな

はい、長くなりましたがこんなことを考えながらnoteを書いています。

かつてnote書くのが楽しくて、その楽しさを共有するためにnoteディレクターの水野さんとボードゲームデザイナーのミヤザキユウさんと一緒にワークショップをつくりました。

次回の開催はまだ決まっていませんが、またやりたいなぁ。

今回の記事の元ネタツイートはこちら。


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臼井 隆志|ワークショップデザイン

子ども向けワークショップの企画・運営が得意です。noteでは発達心理学や認知科学をベースにした「赤ちゃんの探索」、ワークショップの作り方やアートの見方についての「アート・ワークショップコラム」を連載しています。株式会社Mimicry Designディレクター

アート/ワークショップコラム

臼井隆志のコラムをまとめています。アート、ワークショップ、ファシリテーションについて書いています。
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コメント1件

文章のサビ感覚って、とても大事な発想だと思います

読み手にとっても、書き手にとっても。
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