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師走

よく考えれば何も急ぐ必要はないのに心忙しい。

「クリスマスは料理の時間」
毎年の恒例行事で友人宅に出向いた。
つい先日まで、彼女は久しぶりに故郷を訪ねていたので、持ち帰った珍しい食材があった。胃袋が老化している今、あれこれと思いついても食べきることができないのが口惜しい。
探し求めてきたというお茶が色々あったので、やはり自作の冬瓜糖をつまみながら喫茶を楽しみ、おしゃべりをすることが年末の心の煤払いということになる。
料理をしては食べ、食べ終わっては「次は何作る?」と二日間過ごす。
聖夜のミサの鐘が鳴る間、私達の鍋が賑やかに音をたてた。

帰宅すると、家のドアの前に隣人からのクリスマス挨拶が置かれていた。

我が家からは新年の挨拶を贈ろう。
さて、一走り買い物に出かけようか。

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