コンサータの悪用が流行っているらしい
コンサータとはメチルフェニデート(日本ではリタリンとして処方されている)の徐放製剤のことだ。過去、リタリンは死亡事故や重大な医療法違反事件などが起こり年々規制が厳しくなっていった。
なぜそこまでしてリタリンを欲しがるのか。一言で言ってしまえばメチルフェニデートが中枢神経刺激薬だからだ。
中枢神経刺激薬≒合法的な覚醒剤と言っても過言ではない。メチルフェニデートとコカインは作用はほぼ同じでゆるやかかゆるやかでないかの違いくらいである。あのヒロポン(メタンフェタミン)やアンフェタミン(アゴチン)よりかは依存形成しにくいだけで、精神依存はしてしまう。
そもそもメチルフェニデートとはなにか
と、書かれている。発達障害者にとって名前くらいは聞いている、若しくは服用中の人間は少なくないだろう。筆者も服用している。
上記の説明でどういう薬か分かる人は薬学か神経学か医学あたりを少しは齧ったことがある人間だろう。一般人にはなんのこっちゃわからないと思う。
要は、ドーパミンとノルアドレナリンをシナプスで爆上げするよ。みたいな薬。
詳しくは調べてくれ
何故悪用が起きるか、どの様な方法なのか
まず、現在の日本において処方されるメチルフェニデートは先の通り、リタリンとコンサータのみである。リタリンは先述の通り規制が厳しくなり今では処方されている人は滅多にいない。それはそうだろう、がん患者でモルヒネを使いその副作用である眠気をふっ飛ばす目的で使われるレベルの薬だ。そして20分ほどで効き始め、3から4時間の作用時間しかないリタリンは危なすぎる。
そのため特殊徐放薬として出たのがコンサータだ、服薬後1時間ほどで効果が出て12時間ほど作用する。特殊なカプセルで何層にも分けて体内で溶け出すことによってリタリンの危なさを回避した。
日本では所謂コンサータカードというものがないと処方されない。処方できる医師も薬剤師も登録制になっており、気軽に処方される薬ではない。
麻薬及び向精神薬取締法において第一種向精神薬に指定されている(ベンゾジアゼピン系が第三種であることを考えると相当な指定)
また、医薬品医療機器等法においては劇薬の指定もされている。
ただ、ADHDの診断さえ貰ってしまえば処方は容易であるとも言える。それかナルコレプシーだが、ナルコレプシーの診断を受ける人はこんな記事読む前にもうリタリンを飲んでいるだろう。
海外では受験生の子どもたちに親が飲ませ一種の過集中状態にさせるという事例が多発しているらしい。日本でも聞かない話ではない。例としては自分に対して処方されているコンサータを子供に飲ませたり、「うちの子ADHDかも」といい精神科に行き適当に診断をもらい服用させるなど、やり方はさまざまだ。
他人へ譲渡するなどもってのほかで、薬機法や関連法律によって激しく処罰される。
まあこんなのは悪用の一部に過ぎない。
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