マガジンのカバー画像

笹倉慎介の思考録「窓越しの世界」

150
「窓越しの世界」は、2013年に笹倉慎介のオフィシャルブログで始まった日々を綴るブログ「sketch」の続編です。
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

窓越しの世界 2020.3.12~24

3/12【地球規模の宗教】 価値について思う。 人の数だけあるそれを束にしているのが貨幣だ。 人が発明したそれは、地球規模の宗教。 3/13【後悔のネガ】 冷たい雨の途切れた西の空から、紫の夕焼けが光る。 8mmフィルムカメラを携えてこなかったことを悔やんだが、記録できないことで生まれたのは、後悔のネガ。 美しい潤んだ夕焼けを、それに焼き付ける。 3/14【30代最後の日】 一昨日の録音と記録映像の編集をしている。 30代最後の日は、30代で一番新しかった。

窓越しの世界 2021.3.7~11

3/7【あげるよ】 「あげるよ」の記憶を遡る。 例えば、大切にしているものを誰かにあげるという行為は、尊い。 僕たちは音を「あげる」っていう気持ちで、そんな風にやれたら良いのではないだろうかと思った。 3/8【有限こそが無限】 やっぱり、終わらせるという行為は大切だと思った。 有限の繰り返しこそが、無限であり、有限こそが無限を司るのだと。 また、一つの終わりを見て思った。 3/9【同じBMPでも】 同じBPMでも、違う節回しで音符を並べれば時間の流れ方は変わる。

窓越しの世界 2020.3.2~6

3/2【暴力的な風】 暴力的な風が暴れているから、少しの距離だけどバスに乗ってしまった。 雨の止んだ中を肩をすくめて歩く僕は、今朝薄着で家を出た大勢のうちの一人だろう。 頭の中で繰り返すメロディーの乗り物について考えているけれど、今日は全部吹き飛ばされていく。 なんて暴力的な風だろうか。 3/3【例えば、そういうこと】 今朝は8時から音を出した。 昨日吹き飛ばされた音をかき集めて、組み立て直す。 沢山の人の顔が浮かぶ。 あの人は、何ていうかな? あの子は、何て思

窓越しの世界 2021.2.22~3.1

2/22【猫の日】 この60平米と、ベランダから見渡す景色が今のトトの全て。 最近は小さな赤い毛糸の玉が遊び道具のマイブーム。 猫の日らしいが、トトには何のこっちゃ。 2/23【白玉の主音の中で】 シンプルな音。 隙間だらけの。 白玉の主音の中で、歌は自由だった。 2/24【夢中は人生のご馳走】 陽が長くなって、、明るさの認識と時間のズレが生じ始める。 今日も法務局へ行きそびれた。 古いギターケースの中からアームを引っ張り出す。 古いベースケースの中からはベー