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ふと浮かんだ言葉を残していきます。
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2024年1月の記事一覧

【詩】あやしき宴

急ぎ夜道を歩いていれば ふと香る梅の花 気にしなければ気づかない ちょっと気にすればはっき…

天鳥そら
3か月前
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【詩】灯りはゆらがない

真っ暗な洞窟へと向かう君に 1本のろうそくを手渡した ろうそくのろうには あらゆる言葉が書い…

天鳥そら
3か月前
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【詩】風花と舞う

今日は冷たい風が吹く じっと眺めていると吸い込まれそうな青空 たまに通りすぎる雲はちょっと…

天鳥そら
3か月前
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【詩】ひとりで決めても行くのはひとりじゃない

一直線に走っていく わき目もふらずにまっすぐに 見据えている先は高い山 ひとりで乗り越えら…

天鳥そら
4か月前
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【詩】選び抜いたもの

続けていく内に 見えてくるものがある 続けていく内に 選んでいることに気づく なぜこれを選…

天鳥そら
4か月前
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【詩】つぎへつづく道

ここまできた誇らしさに後ろを振り返る 延々と続く自分の足跡とたまに寄り添う誰かの足跡 ひ…

天鳥そら
4か月前
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【詩】一緒に旅をしよう

遠くへ行けたらいいのにな 遠くへ行けたらいいのにな 足で歩くしかない僕は てくてくてくてく道を行く 見上げれば飛行機雲 飛行機に乗っているひとは楽ちんだ 横を電車が駆け抜けていく 電車に乗るひとは快適だ 車がすっと走り抜ける 車に乗るひとは楽しそう 自転車がちりんちりんと音を立てる 目的地に早く着けそうだ 僕にも何かあればいいのに 楽ちんな乗り物があればいいのに 「連れて行ってやろうか」 するりとすり寄って来た小さな龍 僕の方を見上げてにやりと笑う 「君が僕

【詩】去年が居座る

心残りがある 新しい年を迎えても 去年のことをふり返る 君とのことをふり返る どうしたらよ…

天鳥そら
4か月前
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【詩】とどめておけない時間

寒さやわらぐ真昼時 かもの親子がゆったりと 川の流れに乗りながら すうるすると進んでいく …

天鳥そら
4か月前
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【詩】行きたい場所が決まるまで

「どこへ行きたい?」 突然あらわれた神龍が問う 「どこでも」 行きたい場所などなかった ま…

天鳥そら
4か月前
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