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楽しいひと

楽しい人だと思ってた

声が輝き

瞳がきらめく

はずむ会話に切れ目なく

楽しい人だと思ってた

ある時本を読んでいるのを見かけた

何の本を読んでるの

こわごわと尋ねたら表紙を見せてくれた

いつもと違う秘密めいた笑みと一緒に

楽しい人だと思ってた

キラキラと眩しくて

自分とは違う世界の人だと思ってた

ああ、やっと

本当に話ができる気がした

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