【詩】私も知らない私の散歩

気づいたら黒雲の中に体が放り出されていた

風にあおられて思うように体が動かない

それなのに

恐怖はないし

不安もない

たまにある

夢の中で夢だと気づくこと

大風にあおられて

気づけばみえない

大きな手のひらの中にいた

目を閉じて

次に目を開くと

自宅の庭だった

庭から自分の部屋に入る

ベッドで寝ている私の中に

大きな手のひらが

私をそっといれた

どこにお散歩にいっていたのかな

風の心地よさも

手のひらの中にいた安心感も

残っていたはずの余韻は朝日と共に消えていた


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?