【詩】ひとりかな
※ホラーっぽい詩です。
ひとりだよね
ひとりかもしれない
ひとりだよね
たぶんひとりだよ
夜闇が迫る路地裏で
ふりかえった先には誰もいない
お守りのペンダントを握りしめ
高層マンションの合間にまたたく星をみる
今日は怖い話を友達とした
昨日は百物語をクラスメートとした
明日はお墓で肝試しをやる約束だ
なんにもでやしないよ
こわがりだな
そんなことないと言いながら
おばあちゃんにもらったペンダントをお守りに
首から下げて服の中に隠して参加した
クラスメートのお誘い
だれもいないよね
そっと声をかけたら何もかえってこなかった
安心して道を歩いて行く
むっくりゆっくり起き上がり
そっとだれかがつぶやいた
"さあね"
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