【詩】安心して歩んでゆける

昨日より今日、今日より明日

大きな1歩ではなくても新しい1歩を踏み出してみる

できるかな大丈夫かな

後ろを振り向けばうなづくひとがいる

安心して歩むうちに

ふり返っても誰もいないことがある

おかしいな

すぐ後ろにいたのにどこにいってしまったんだろう

不安になって止まってしまうと

右肩を叩かれた

うしろじゃないよ隣だよ

安心して前を歩いていく

歩くのに夢中になっていると

隣にいたはずの人がいなくなっていた

おかしいな

夢中になりすぎていなくなったことに気がつかなかった

不安になっていると

今度は背中をつつかれた

隣じゃないようしろだよ

ちゃんといるよ

安心して前に進んでいく内に

険しい山道にさしかかる

濃い霧がかかっていて進むのは大変そうだ

いやだなとおもっていると

後ろにいたひとが前をあるきだした

大丈夫だよ危険じゃないよ

後ろをついていく

濃い霧の向こうへ出たら

前を歩いていたひとは姿を消していた

どうしたのだろうと思っていると

今度は上から声がした

いつもいるよ一緒だよ

安心して前へ進んでいく

前を歩いたり隣を歩いたり後ろを歩いたり

いつもいつも一緒にいる

ぼくのそばに誰かがいる

だから安心して歩んでゆける

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