5_16紫玉

伝え方と身体(5/16の庭)

「手首の力を抜いて」
というと、肩に力が入る。

「小指を立てて」というと、肘が固くなる。 

講師 の側から見れば、個々の動きは細かく分析できる必要があって、生徒の動きを事細かに観察することは、大事なこと。
でも、目に付いたことをそのままいうと、なんだか、 ロボットに命令するみたいにへんてこなことになってしまいます。
これが、でも場合によっては、小さな指示ひとつで演奏ががらりと変わることだってあるから、アプローチの仕方はほんとに難しいと思います。 

「鳥が羽ばたくように」とかいった イメージで伝えたほうがいい生徒もいれば、具体的にここをこうしたらこれがよくなる、というような分析的な伝え方がいい生徒もいます。
どうも今何を伝えてもだめ、という時期もあります。そういう時は、時期を待ったほうがいい。そのうち何かの機会にふっと分かるときが来る場合もあるから。
からだっていのはそういうもんなんですね。
その伝わり方というか、受け止め方っていうのも身体の一つなんだなあと思います。
何を言ってもまず反発が帰ってくるとかいう生徒もいます。
手を出そうものなら押しのけられちゃう(笑)
そうすると、しょうがないから腕組んでみてるかな・・・(笑)
何言っても聞こえない子も結構います。
「おーい、おーい、いませんせなんていった?」
と尋ねると
「え?」(もちろんすっからかん)と、初めてこちらに気づく子。
おもしろいなあ、みんな性格っていうより、私は身体なんだと思います。

写真は今日の庭
紫玉という日本の薔薇。

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 5/26-28東京にて 音楽を描く講座をやっています。
26日まだ少し残席あります。27日はおおいにあります。


愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!