現役コンサルタントが語るコンサル事情②~戦略コンサルの定義~

前回に引き続き、今回はコンサルティング会社の種類(担当する領域)について書いていきます。

そもそもここでは、ビジネスコンサルティングの範囲で、どのようなものがあるかについて語っていきますので、対個人のようなコンサルティングの領域については割愛させていただければと思います。

まずコンサルティングについては、大きく以下のような区分になります。(私、及び私の周りのファームの場合)
①戦略コンサルティング
②経営コンサルティング
③デジタルコンサルティング
④ITコンサルティング
⑤SIer

ちなみに就活生のコンサルティング会社へのイメージはほぼ、”昔の戦略コンサルティング"に寄っており、ゆえに入社後に大きなギャップを感じることがあるものと考えております。

そして、①~⑤の違いについてはどのように見分けるの?何が違うの?という意見は往々にしてあるのですが、結論”誰(どの部署)対しての案件”なのかでほぼ決まるといってもよいかと思います。

①戦略コンサルティング:CEO、その他CXO
②経営コンサルティング:各事業部
③デジタルコンサルティング:CTO(テクノロジー系の偉い人)、IT戦略担当の部署
④ITコンサルティング:システム企画、業務推進等の部署
⑤Sier:システム企画

①戦略コンサルティングでは、具体的にどのようなことをやるかといえば、
例えば以下のような案件があったりします。(ほんの一例です。)
・企業戦略(コーポレートストラテジー)
⇒売上や利益、またが外部環境等の変化から、どの事業部に注力するか、或いはどの事業部を縮小するかといった企業全体としての方針策定を実施
・経営理念の策定
⇒会社としての存在理由(人々の暮らしを豊かにする)や、そのために何を提供するか(商品)等を明確にし、会社としての方向性を定義
・M&A
⇒どのような企業を買収して、売上拡大・コスト削減を実現するか、またどのような条件での交渉成立を目指すかを検討

次回は戦略コンサルティングの課題について触れていければと思います。

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