コンシーラーが手放せない。
大学に入り、自由にメイクをして良くなった時点から。
人よりも隠さなければならないものが多いのである。

記憶が定かではないが、中2あたりから肌がめちゃくちゃ荒れてた。今考えると、あの肌ですっぴんで学校に行ってた時代があると考えただけで十分命を絶つ理由に値すると思う。
なんとかしたくて、せめて人並みになりたくて色々試してきた。
だけど、一時的に緩和することがあってもコンシーラーが手放せるほど、カバー力の高いファンデを探さなくていいほどに改善した試しはなかった。


先日遊んだ男に「肌結構荒れてんね」と言われた。
「はぁ？」
いや、荒れてることは何も否定しない。
その通り。
そこじゃない。
それ言う？？？？
気にしてないと思う？？？？？？
こっちはかれこれ10年近くこれと付き合ってるんだわ。
必死に隠して、あれこれ試して、そんな努力も虚しく、ここ最近やや膨らみ始めた自己肯定感が一気にしぼんでいった。
無理ーーーーー。
もう外出無理。こんな顔人前に晒せない。
こいつと目を合わせるのも無理。顔見るたびに「荒れてんな」って思われてんだろうな。
ご飯食べるのも無理。「そんなの食べてるから肌荒れるんだよ」って思われる。
私得意の被害妄想が本領を発揮する。
なにもできない、なんの価値もない、何をしても無駄。
本当にそんな気持ちになってくる。


衝撃の事実を知った。
肌荒れは遺伝的要素が大きい。
えっ！？まじ！？！？！？
確かに私の母も似たような感じだ。荒れがち。
父は普通。妹も普通。
母はパッチリ二重。父は一重。
妹はパッチリ二重。私は一重。
これにより、肌荒れしやすい一重の女の子が誕生したのである。
多い。デバフが、ハードルが。
というか遺伝ってなに！
あんなに色々やった努力は結構無駄めだったってこと！？うそ！？えぐ。

結論に入ろう。
何が言いたいかというと、肌が荒れてる人に会った時余計なことを言うな。
お前よりずっと長くこの肌と付き合っている。
余計なアドバイスをするな。
そんなのもう試した。
気にするな。
得意そうな他の部分を見てあげて。

同志のお肌が少しでも昨日よりも健やかでありますように。