人間関係がうまくいくために大切なことはそんなに変わらない

今日、あるコンサルの場でいろいろとクライアントのお困りごとをお聞きしていてました。

結果見えてきた大きなテーマは、またもや「コミュニケーション」。経営の三ションは、それが問題というだけでは解決に至りませんが、やはりそこがテーマになることは多いもんです。


その方も事業を継承される方で、現在ナンバーツーとして奮闘中。今回は、社長と若手の考えの違いにちょっと振り回されたような感じ。感情的にぶつかる場にむきあって疲れはて、「彼らの考え方がわからない」、と嘆かれるので、根掘り葉掘り状況をお聞きしておりました。


そんな話を聞いてて思ったのは、ちょっと冷静に考えたらわかるようなことでも、自分のこととなるとなかなかうまく伝えられないのが「対話」の難しさだということ。

その方のお悩みから感じたコミュニケーションギャップの大きな要因は、相手の「背景」が見えていないことにありそうだったのです。同じ言葉ひとつとっても、文脈で意味が全く変わることを意識出来てないが故に、みなさん感情的になってしまわれてたのですね。

背景が見えてないってどういうことやねんという話ですけど、例えば、

「この薬でどうかな・・・?」

ということば。

これを自分が身体の不調を訴えるのを聞いてもらったとして、それを母親が言うときと、他人が言う場合じゃ、話も、思いも想定もだいぶちがいそうですよね。

また同様にこの言葉が、環境汚染をテーマに話し合ってる場と、日本の医療問題をテーマに話している場では、同じ「薬」という言葉だけど、イメージされる「薬」そのものが全く変わってきます。

これらは極端な例かもですけど、同じくらい相手が何を考え、どんな文脈で使われるかで、言葉の意味って大きく変わってきます。

今のようなネットでのコミュニケーションが発達した今は、付き合いも浅い相手と、言葉(どころか文字)だけでやりとりするご時世。相手の心情や思想背景をしらないどころか、声もきこえず、表情も見えないやりとりが横行してます。

世代間でも他社との交流でもコミュニケーションギャップがよく問題になりますが、もっともっと背景と文脈に敏感になることで、ギャップはやわらぐと思うのですが、どうですかね。


こういう話は、ITだからどう、ネットのやりだからコミュニケーションは・・・、なんていう側面が多いけど、根っこのところで大切なのは、どんだけその人自身のコミュニケーション能力であり、人間力なんだなぁ、と改めて感じさせられます。

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