電子工作で気づく、職人仲間のありがたさ

子供には、ゲームも携帯も持たせない我が家ですが、プログラミング出来る環境はあたえ、近く父とロボット勝負することになっています。

そんなことで、電子工作を20年以上ぶりにやってみる私。手頃な基板を探して、Aruduinoをベースにした簡単なロボットを作ることにしました。
https://www.arduino.cc/

対する息子は、LEGOのマインドストームを簡単にしたバージョンのBOOST。
https://www.lego.com/ja-jp/service/device-guide/boost


そんなこんなで、始まったロボット合戦を目指して、電子工作がはじまりました。
まずは、復習がてら基礎の基礎の回路をお試しで作っていたところ・・・、でまさかのミス連発。

 3Vの電源が必要なところ、1.5Vでつないで、動かん!と嘆いてみたり、
 どうみても光るはずのLEDが光らないのは単なる接触不要だったり。。。
 ちょっとしたショートをさせて焦げ臭いに匂いを部屋中にふりまいてみたり・・・

まるで初心者。

はい、もちろんいまや初心者なんでしょうけど、学生の頃はロボットアームを動かしてみたり、C言語でプログラムを書いてみたり、とそれなりのものを作ってきたのに・・・。とちょっぴり自分の退化具合にうなだれていました。


そんな自分を見つめて改めて感じたのは「使わない能力は腐る」ということ。

そんなもんですよね。
例えばその昔得意だったお勉強や計算だって、今すぐやれって言われると出来ないことがほとんどだろうし、相当本気でやってきたスポーツなどでも、久しぶりにやるとき身体は思い通りに動きません。そんなのとおなじことで、常に磨いている技術や能力でなければ、その能力は衰えてゆくものでしょう。
今回は電子工作において、ちょっと現実を突きつけられると共に、なるほど人間のチカラってそんなものかもしれないと改めて感じさせられました。


ところで今のお仕事である、水のプラントを作るためには、様々な専門領域の技能が必要です。
 製缶、熔接、配管、配線、電気、制御・・・。
全ての技術を駆使してこそ、プラントはできあがります。だけど、これらのあらゆる領域において、私一人が常に職人級の能力を磨き続けるのは至難の業。
たとえ一度は覚えた自分なりの得意領域での技術も知識も、徐々に陳腐化したり、忘れていったりしてゆくことは必至であるように思います(もちろんそれが出来る方もおられるのだろうな、と思うとため息がでてしてしまうのですが・・・)。


だからこそ、自分には出来ないことを、いろんな職人さんや技術者の方々に助けて頂きながら、ものづくりを完成させてゆく今のプロセスを思うと、とてもとても言葉では言い尽くせない感謝の気持ちがわいてくるのです。

現在、私を中心にしてものづくりしてくれる、プラントエンジニアリングのチームは、そんな各種専門領域に通じた職人さんたち。彼らと一緒に仕事がやれるのは、出来ない自分の出来なさ具合を直視して、まわりに感謝する思いがあってこそだとも思います。

今回の電子工作で直面したような、ずっと使わずにきた能力を通じて自分の能力の劣化を感じるのも、そうしたまわりへの感謝の気持ちの大切さを改めて感じさせてくれる、大切なきっかけなのですね。

・・・とはいえ、子供との勝負が控え、ムキになってプログラミング。
今度は単純なループプログラムですらバグが・・・・

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