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私の疲れ目は片頭痛のせいだった〜眼科医なのに自分の目の痛みの原因が長年分からなかった話〜

目が痛い、疲れやすい、乾く、眩しい。
ここ10年くらい、そんな症状が当たり前に続いていました。
ドライアイはあるから、とりあえず目薬でしのぎ、ひどいと開けているのも辛くて、目の周りを指で押さえると良くなったりするから、ついでに軽い眼瞼けいれん(ピクピクするやつじゃない。開けているのが辛くなるやつ)でもあるのだろう、と思って適当に過ごしていました。


光が嫌いなのは段々悪くなり、
スーパーもコンビニも、お弁当やさんも、白っぽいインテリアの美容院もちょっと苦手、なんなら、自分の診察している光ですら苦手、なんて状態が珍しくなくなっていました。

眼科医的には、極度の疲れ目として休息を促したり、遮光メガネや調光コンタクトレンズなどでやり過ごすくらいしか知りませんでしたし、そんなもんだと思っていました。


ところが、これが実は片頭痛の症状だったことに最近気がつきました。


たまたま参加した片頭痛の勉強会で紹介された本を読んでいたら、
なんとまあ私のことが書いてあるではありませんか。

①頭を下げると痛い
②月に数回痛みがでるが、それ以外は全く痛くない
③一回の痛みは4時間〜72時間
④光が苦手、音や匂いにも敏感になる
⑤痛みの前に首の後ろ(頭の付け根)が痛くなる


特にこの中でも、
⑤の「首の後ろか痛む」というのは知りませんでした。
首そのものは、首コリで痛くなるそうですが、片頭痛の人はさらに上の頭の付け根くらいが痛くなるそうなのです。


そして、頭を下げて痛みが増すのはほぼ間違いなく片頭痛なんだそうです。

しかも、痛いのは頭ではなくても、目でもいいらしい。


ただ、それを的確に診断することは難しいようで、

どこかに専門医はいないかなぁ、と探していたところ、たまたま昔の友人が脳神経内科で頭痛外来をやっているのを発見し、
急いでLINEしました!


すぐに来た、外来日。


友達と話すテンションで丁寧に問診してもらって、診断は
「片頭痛+肩こり頭痛だよね〜」
とのこと。
痛いのは大抵目で、ひどいとおでこも痛くなることを伝えると、
それが頭痛ということらしい。

そこで提案されたのが、
①発作予防薬(呉茱萸湯、またはミグシス)
②発作時の薬(イミグラン、マクサルト、アマージ、etc)


この中から、私は①としてミグシスを(漢方より飲みやすそうなので)、②としてマクサルトを(即効性、口溶けj重視で)選びました。


ここであった注意が、
発作時は「怪しいと思ったらすぐ飲む」ということでした。
痛くなってからでは効果がないそうで、
眩しい、臭いが気になる、など怪しくなりだしたらすぐ飲んだほうが効くそうです。
でも早すぎてもだめだそうで、タイミングをつかむまで何回か練習が必要なことが多いと言われました。



実は教科書的には片頭痛は寝込むほどの強い痛み、ということなので、
我慢しながら仕事もスポーツもできる私は、片頭痛というほどじゃないと思いこんでいました。
たまーに起きる強い頭痛のみが片頭痛だと自己診断していました。


ところが、
処方してもらったミグシスを飲み始めたら、

眩しさも、目の疲れも、乾く感覚も、目の痛みも、首の痛みも、うそみたいに消え去ったんです。

こんなにQOL上がるなんて!


症状がなくなって初めて、
いままでどれだけ生活に支障していたかに気づいたんですよね。
症状があるときは、それと付き合うことが当たりまえになってしまっていたのです。


わー!すごい!
と思うと同時に、
私は眼科医なのに、同じような症状の患者さんの片頭痛をどれだけ見逃してきたのだろうか、、、
としょんぼりしました。
眼科の本には書いてありませんからね、こんなことは。



もちろん、私は一例に過ぎないわけですけれども、自分の体を使った実験で少し分かることが増えました。
そういえば、目を開けているのが辛いこともほぼなくなりましたね。
私がしたのは、片頭痛の予防薬を飲んだことだけですから不思議なものですが、この発見が誰か別の方の役にも立てたらいいなぁーと思います。


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