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しばゆーとりょうみたいな関係

昨年の一連の騒動で活動を休止していた人気YouTuber・東海オンエアが、来月半ばから動画投稿を再開するらしい。僕としても高校・大学時代にかなりお世話になったので嬉しい。今は見なくなってしまったけど、友人に東海の大ファンがいて、あの騒動がなければ有明アリーナでのイベントにも出向く予定だった。

3月から再開するとはいっても、渦中にいたしばゆーだけはまだ動画には登場しないとのことだ。しばゆーと他のメンバーの馴れ初めなどはこれまで動画内で明らかにされてきたが、僕が特に気になっているのはりょうとの関係だ。

しばゆーとりょうは同じ高校出身。しばゆーがりょうにイジりを受けて散々な目に遭うような関係だったらしい。体育館倉庫の中のロールされたマットの真ん中に閉じ込められ、閉所恐怖症になったという話もされていた。
側から見ると一方的にしばゆーが損をしている、ちょっとヤな関係に見える。がしかし、本人は「信頼を持って接している友人関係だった」と強調していた。
確かにしばゆーがそれくらいで絶交を言い渡すような人柄とは思えない。十分納得できる。ある意味では、過剰な嫌悪感を抱く人への配慮でもあるかもしれないと思う。


思い返すと僕にもちょっとヤな友人がいた。
一卵性の双子であるSとWは幼稚園からの友人で、小学生時代は放課後によく家に遊びに行っていた。古い木造の家で、やることは外ならボール遊びや鬼ごっこ、中ならカードゲームや漫画など。屋根に向かってボールを交代交代に投げ合い、落としてしまった人が負けというルールのボール遊びは、理由はわからないがなぜか「シケイ」と呼ばれていた。いまだにちょっと怖い。

このSとW、小学生時代から少々捻くれていた。家まで遊びに行ったとき、持ってきた仮面ライダーのグッズのコレクションを置いて帰ってしまい、パクられかけたことがある。泣きながら戻ってきた僕を見て、押し入れからグッズの入った箱を取り出してきたときには安堵よりも焦りが勝った。おそらく良心の呵責を感じたのだろうが、あの日以来僕は他人の家に自分の持ち物を必要以上に持っていかなくなった。

この一件に関しては忘れた僕も大いに悪いのだけど、それはまあ狡い奴らで、いたずら好きだった。「氷砂糖の削りカスを袋に入れて、ヤバい薬って偽って友達に売れるんじゃね?」みたいなヤバめの話を延々としているようなガキだった。

中学に入ってからもイジリは続く。
Sとは同じ部活になった。手を振りかぶって頭を殴ってくるふりをして、「自分の頭掻いてるだけやしー」という面倒なやり取りを何度もされた。無視すると本当に殴ってきて痛い。おかげで近くに来られるとビビりっぱなしだった。
Wも加わるともっと酷い。バスの中で「デコピン何回耐えられるかチャレンジ」を強制敢行された時は、あまりに痛くて大号泣した。親指に食い込ませた中指を発射するタイプももちろん痛いが、人差し指をしならせて打ち付けるタイプも相当堪える。理由もなくただデコピンされているのに、泣いたら「デコピンくらいで泣くなよ」と馬鹿にされた。あれを今やられてたら正直裁判で勝ったかもしれないと思っている。


あの頃の僕はSとWによる一連のイジリを、嫌なもの、辛いものとしか捉えることができなかった。実際、家が近いしコミュニティも被ったので接さないといけなかっただけだった。別々の高校に進むと必然的に関わりも激減し、会って話をすることもなくなった。

一昨年の夏、久しぶりに会ったSは、彼女ができたのもあってか相当丸くなっていた。そしてどこか僕に遠慮しているようだった。
せいせいする一方で少しだけ、心に靄がかかる。

もし僕がこれまでの関係に少しでも信頼感とか満足感を抱けていたら、いまだに仲良くできていたのだろうか?
「小さい頃はバカやってたね」と笑える、しばゆーとりょうみたいな関係になれたのだろうか?


結論、僕はしばゆーになれなかったし、SもWもりょうにはなれなかった。
友人関係は難しい。


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