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『ざしき童子のはなし』(宮沢賢治)

【7月のビギナーコース②(オンライン)】
宮澤賢治の作品を幅広く楽しみたい方、ビギナーコース2巡目の方に。年間を通して宮沢賢治作品をたくさん読んで行きます。

7月のテキストは、『ざしき童子(ぼっこ)のはなし』(宮沢賢治)です。 

|朗読テキストを考える|

ざわっざわっと箒の音がきこえます。
とほくの百舌の声なのか、
北上川の瀬の音か、
どこかで豆を蓑にかけるのか、
ふたりでいろいろ考えながら、
だまって聴いてみましたが、
やっぱりどれでもないやうでした。

たしかにどこかで、
ざわっざわっと箒の音がきこえたのです。
ー(本文より)ー

子供の頃、私は近所にそれほど子供も多くなく、一人で遊んだりぼーっとすることも少なくありませんでした。「やるべきこと、タスク」なんかが今の都会の暮らしとちがってそれほど迫られていなくて、小学校の図書館で借りてきた本を読むことも「何かのため」ではなく暇つぶしの意味合いが多かったように思いますし、庭で石や草を摘んだり、ブロック塀を登って散歩しながら空想で遊ぶことも多かったように思います。石の形を動物に見立てたり、影を生き物だと設定して遊んだり、へんてこなことを想像することは本当に、なんでもない日常でした。
ざしき童子のお話を読むと、その空想が日常にあった感覚を少し思い出します。人がざしき童子に見立てて物語を語るのは、各々の生み出した空想の遊びを、誰かにちょっと話したくなったのかもしれないな、とも思います。

|7月のビギナーコース②|
 7月8日(金)20:00~21:30
 7月9日(土)20:00~21:30
 7月15日(金)20:00~21:30

|お申し込み・詳細|
お申し込みはメールで受け付けております。
utukusikirodoku@gmail.com

詳細は下記WEBをご参照ください。
http://utukusiki.com/202207_online/

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