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10分でわかる イギリス、ブレグジット

10分でわかる イギリスの事(社会情勢)

忙しい人の為の10分でわかる 2019年6月30日までの期限の延長を要請

イギリスはEUから離脱、いわゆるブレグジットしたいと考えております。時系列から確認していきましょう

2016年6月 イギリス、ブレグジットが国民投票で可決(要するにイギリス人がEU同盟から独立したいと考える)

可決した背景

・EUに入っていると 金、商品、サービス、移動の自由 を約束しなければならないが、このEU圏内の人々の自由(シェンゲン協定)が非常に邪魔

何故なら、安い労働者が大量にイギリスに流入する事で、イギリス国民の生活が脅かされる。(自称イスラム国のテロとか)

・イギリスは金融商品(銀行業とか)で儲かっており、EUから出ても余裕でやって行けると国民が判断

・オール・ハイル・イングランド!!!(大英帝国万歳!!)

と言う事で2年を目処にイギリスはEU離脱の法整備と手続きをするって事で準備したいたのですがイギリス議会が揉めに揉め、

今でも二進も三進も行かない状況まで追い込まれてしまっています。

そんな中、イギリスのメイ首相は2019年6月30日までの期限の延長をEUに要請しました。

そんな中、EUはイギリスへの短期間の離脱延期の申請を合意しました。

では何故、国民投票で国民はEU離脱に賛成したのに、イギリスは2年間の準備期間の間にEU離脱の為の準備をしてこなかったのでしょうか?

ここでも又しても HONNE to TATEMAE (本音と建て前) が出てきます。人類はとってもこれが大好きです。

建て前

・イギリスは金融商品(銀行業とか)で儲かっており、EUから出ても余裕でやって行ける
・「オール・ハイル・イングランド!!!(大英帝国万歳!!)」
・「よろしい、ならば離脱だ!!」

本音

・EU無しでは経済がガタガタ
儲かっている金融業も、イギリスがEU諸国の中でプレゼンス(影響力)が強かったから

ハブとして世界中の金融業がイギリスにEU圏内へのチャンネルとしてイギリスを選択

事実は、EUからイギリスが離脱したらハブとしてのうま味がゼロになるので、金融業やグローバル企業のイギリスから離脱が相次ぐ

国民
「おいおい、政治家、メディア、イギリスは金融業とかで十分儲かっているから、EU離脱しても余裕だって言ってたじゃないか!どうしてくれるんだよ!!」

・イギリス議会は国民投票で、EU離脱は否決されると予測。なので、ガス抜き目的で国民投票してみたら予測が外れて、EU離脱が可決してしまった。

と言う事Death。

と、イギリスの知識人の理解としては、EUはイギリスと比べて5倍の経済規模がありますし、イギリスが斜陽国家からV時回復出来たのは、EUに加盟したからです。

なので、知識人としては離脱はしたくありません。

所が、反対勢力(離脱強硬派)は離脱しても、イギリスは十分やって行けると楽観視し尚且つ、国民投票で可決したと言う後ろ盾があるので

議会で、さっさと離脱しろと圧力をかけております。

これが、議会が纏まらず、2年の準備期間なんかとっくに過ぎているのにイギリスがEUから離脱出来ない(しない)理由です。

基本的に建て前ではイギリスはEUからの離脱に向けて舵を切っているように見えますが、本音ベースでは離脱したくありません。

これは予測なので只の絵に描いたモチですが、イギリスがEUから離脱なんかしたら、イギリス経済はガッタガタです。

これは

このEUの離脱問題、と言いますか主にイギリスとドイツの問題なのです。

と言う事でなんでこんな事になってしまうのかのロジカルな部分を説明します。

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