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【後編】信頼できる仲間と切磋琢磨。人間中心設計スペシャリストとして更なる成長へ|UXONEなひと

こんにちは。メンバーズユーエックスワンカンパニーの内海です。
ユーエックスワンには多様で魅力的なメンバーが在籍しており、その方々の経歴や日々の業務などを「UXONEなひと」と題して、インタビュー形式でご紹介しています。

今回は2022年度に人間中心設計スペシャリスト(認定HCDスペシャリスト) に合格した田尾さん、犬飼さんにインタビュー。社内でも率先してUXに関する勉強や取り組みをして来られたお二人から色々なお話を聞けました。前編では主に社内での取り組みについて、後編では常駐案件やHCDの資格取得についてご紹介します。
※前編はこちらからご覧いただけます。

犬飼さん
田尾さん

- 常駐案件では、これまでUXに関してどのような業務をされていましたか?

犬飼さん:印象的なものは大きく分けると2つあります。
ひとつ目は、リモートユーザーテストツールを使って、短いスパンで調査から設計、提案から制作までを通してできたことで、そちらは4回ほど実施しました。
ふたつ目は、担当するアプリの大規模改修案件でユーザー調査をやることになった際に、ちょうどその時に『調査手法研究所』で取り組んでいた手法が使えそうと思って提案し、実施できたことです。ユーザー理解について担当者間で同じ認識を持つことができ、プロトタイプのテストをした際には被験者9人中9人から「今のアプリよりも頻度多く利用したい」というFBももらえ、学びを実践できて効果にも繋げられて良かったなと思っています。それらの事例は HCDの受験の際にも記載できました。

- そちらの常駐先ではそれまではUXに関する取り組みはされていなかったようですが、啓蒙や提案はどのようにされたのですか?

犬飼さん:直属の上長はUXに興味があって実践したいというお考えはお持ちだったのですが、上席の方々のご理解はそれほどではなかったんです。
なので直属の上長のやりたいことができるようサポートしつつ、実践することで効果も出るというメリットを上席の方々にご理解いただけるよう、何度も提案をしました。
デザインの改修をするとなっても、どのようなデザインがより良いのか、はっきりとした答えが出せない状態でした。社内でのデザインレビューは何段階かあるのですが、なぜそのデザインなのか根拠を持って説明する必要があります。
ユーザー調査をもとにデザイン作成することで、デザインの確からしさが上がり、レビューでもご理解いただけ、以降の制作進行もスムーズに進められました。
信頼関係が出来ていくほど新たな提案も通りやすくなりましたし、クライアントにとってのメリットをきちんとお伝えできるとご理解いただきやすくなるのかなと思います。

- 難しかったことや苦労したことなどありましたか?

犬飼さん:ユーザー調査については研修ではやっていましたが実務ではやったことが無く、かつ一人で常駐していたので不安もあり、手探りの部分はありました。
ただ、分からないことは社内の人に聞いたり、レビューしてもらったりという環境はあったので助けられましたし、悩みながらも取り組んでいったことで最終的に理解も深まったので良かったのかなと思います。
ユーザー調査を業務の中に取り入れることについては、上長が上席の方に「絶対やったほうが良いです」とお話ししてくださったので、特に私が苦労することは無かったです。

- ありがとうございます。田尾さんもお話をお聞かせください。

田尾さん:印象的なものは自動車関連の常駐案件での新サービスの受容性評価と、ユーザビリティ評価の取り組みです。
ユーザー調査をもとに設計・改善していくという基礎的なプロセスが身に付けられ、それらの経験が今も自分にとっての軸になっているかなと思います。
キャリアプランは考えていますが、わりと目の前の仕事に必死になるタイプなので(笑)
今度はこういう風にやってみようとか、前回の失敗を次に活かそうというような意識でやっています。

私も常駐案件で実際にユーザー調査やユーザビリティ評価をするにあたり初めは少し不安もありましたが、それまでの勉強や研修で学んだこと、『調査手法研究所』での活動で実践した経験もあったのであまり臆することなく取り組めたかなと思います。
ただ、例えばレポートの作成や報告の際に難しいなと思うことがあったり、「ちょっと上手くいかなかったかも」というケースもあるのですが、そういうときも『調査手法研究所』のメンバーに話を聞いてもらったりできたのは心強かったです。

犬飼さん:確かに。「ちょっとしんどいかも」とか「ここ分かんないんだけど」みたいなことを気軽に言い合える仲間がいたことは有難かったですね。

田尾さん:多いときは毎週2時間くらい定例みたいな感じで集まってましたね。たまに意見がぶつかったりバチバチするときもありましたが、今思えば青春でしたね(笑)
『調査手法研究所』はちょっと活動休止していたんですが、社内で希望者を募ってのインタビュー練習会とか、一部の活動は再開しようと思っています。

田尾さん

- 楽しみにしています!続いてHCDの資格取得についてですが、受験に向けて意識されていたことや具体的な取り組みなどありましたら教えてください。

犬飼さん:そういう資格があるんだというのは『調査手法研究所』に入った時に皆さんが目標にされていたので知っていて、私もそれは意識して実務にあたっていました。
初めての受験だったので一回目は体験してみるというような心持ちで臨みましたが、有難いことに合格できました。案件にも恵まれて、ユーザー調査など数多く経験できていたので、記入する事例にはあまり困りませんでした。
ただ、書類に記入する項目が膨大で、その対応で提出期限前はかなり大変でした。同じく受験する方々と、もくもく勉強会を朝の4時くらいまでやったりして何とか書類を完成させられたんですが、もっと時間的に余裕をもって取り組むべきというのが身をもって学んだ教訓です(笑)
書類もちょっと複雑なので、書き方のポイントをまとめたり、必要であればレクチャーするなどして皆様のお役に立てると良いかなと思っています。

田尾さん:私は、案件とスキルの棚卸しをきちんとすることが大事かなと思います。
案件ごとに、概要、目的、手段、対象人数、場所など項目別に細かく分けて、それぞれで出来たことや課題に感じたことなども記載して整理したことで、書類の記入もしやすくなりました。
細かい部分で言うと、それぞれのコンピタンスを理解していないと、頑張って記入しても的外れな内容になったりしますし、そもそも書こうと思っても書けないことに気づくと思うので、コンピタンスの理解はすごく重要ですね。
あとはやっぱり、夏休みの宿題じゃないですけど早めに準備していくことですね!

- 今後取り組んでみたいことや、目標などありましたら教えてください。

犬飼さん:ちょうど最近、新しく調査提案をしたことが通って調査の設計をしているところなんですが、すごく楽しいんですよね。クライアント様にとってのメリットというのはもちろんですが、私自身にとっても新しい学びや経験が増えていくように引き続き提案はやっていきたいなと思っています。
インプットも大事なのでそちらもしっかりやりながら、学んだことを適切な場所で実践できるよう挑戦していきたいです。
あと、HCDでいうと上位の専門家の資格があるので、そちらの取得も目指して必要なことに取り組んでいきたいと思っています。

田尾さん:目標にしていた人間中心設計スペシャリストの資格を取ることはできたのですが、それに満足することなく、例えば調査の精度を上げることやレポートをより分かりやすくまとめるなど、目の前のことに一生懸命取り組んでいきたいです。
それと、社内外問わず、UXに興味のある方や実践したいけど難しいと感じている方に対して、知識やスキル、実践方法などお伝えしてUXの文化や取り組みをより醸成していけるような取り組みもしていきたいと思っています。

- 最後に、ユーエックスワンに興味をお持ちの方にメッセージをお願いします。

犬飼さん:同じ熱量を持っている仲間が近くにいて、サポートしたりお互いに高めあっていける環境で、私自身もすごく助けられました。今はスキルや知識などで不安に思っている方も、やる気があれば全然大丈夫なので、ぜひいらしてください!

田尾さん:やりたいことができるカンパニーかなと思っています。犬飼さんも仰ったように例えば何か始めたいという時にも、同じ目線や熱量で一緒に取り組んでくれる仲間が募りやすいと思います。やる気や志がある方は、ぜひ来てください!

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目標設定の意識と、それにむけて努力して物事に取り組む姿勢がすごく印象的でした。
前編では主に社内での取り組みについてご紹介しています!
【前編】信頼できる仲間と切磋琢磨。人間中心設計スペシャリストとして更なる成長へ~ ~田尾柚花、犬飼美穂