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フェンシングW杯(個人) 女子エペ・男子サーブル16強入り、女子サーブル江村は銅メダル獲得!

 女子エペ、男子サーブル、女子サーブルの
※ワールドカップ大会個人戦が行われた。
同タイミングで男子フルーレ、女子フルーレの
※グランプリ大会も開催されており、
男子エペを除く5種目の試合が重なっている。
3種目の個人・団体、2種目の個人となると
情報量が多いため分けて結果を紹介。

※ワールドカップ大会・・・
年5回、個人/団体ともに開催される

※グランプリ大会・・・
年3回、個人のみ開催される。世界ランキングの
ポイントはワールドカップの約1.5倍となる

女子エペW杯
(スペイン/バルセロナ) 

期間:2023/2/10~2/11

 吉村美穂選手が自身初のベスト16に進出した。
1回戦では世界ランキング9位のHORMES選手(アメリカ)を延長戦の末1本勝負で下し、ベスト32に進出。
2回戦ではVANRYSSEL選手(フランス)に対し序盤でリードを重ねることに成功。そのままリードを保ち15-12で勝利。ベスト16に進出。
3回戦では東京2020五輪で個人金メダルを獲得したSUN選手(中国)と対戦。
お互い譲らない試合展開の末、延長戦へ。
1本勝負で敗れ最終結果は16位となった。

本大会の結果をもって世界ランキングは
吉村 39位

自身初のベスト16入りを果たした吉村(右)
写真:日本フェンシング協会 Augusto Bizzi/FIE

 吉村選手は個人だけでなく
団体でも重要な選手の1人だが、
個人でパリ五輪出場を狙うには国内ではベテランの佐藤希望選手、アジアでは中国や韓国の選手など
多くのライバルがいる。
そんな中、本大会でSUN選手(中国)など格上の選手らと対等に戦えたのは本人にとって大きな自信になったことに間違いない。
この経験をもとに次大会に向かっていってほしい。

詳細の結果↓

全試合の映像↓


男子サーブルW杯
(ポーランド/ワルシャワ) 

期間:2023/2/10~2/11

 星野剣斗選手がベスト16に進出した。
1回戦ではアジア大陸でのライバル国イランFOTOUHI選手を圧倒。
15-8で下し、ベスト32に進出。
2回戦では同じくイランのRAHBARI選手と激戦を繰り広げ15-14で勝利し、ベスト16に進出。
3回戦では同じくイランの
(3試合連続同じ国ってすごい。。。)
BAHER ARASBARAN選手と対戦。14-14の1本勝負となったが
星野選手のペナルティー(審判の開始合図よりも早く動き出したという判定)を取られ、15-14で敗れた。最終結果は13位となった。

本大会の結果をもって世界ランキングは
星野 30位

ベスト16入りを果たした星野(右)
写真:日本フェンシング協会 Augusto Bizzi/FIE

 試合映像(03:13:15〜)を確認したが、ペナルティーを取られたものについては
個人的にはペナルティーかどうかわからない程際どい判定であった。
結果試合には敗れたものの、星野選手の”勝ちたい”という強い積極的な気持ちが見えた瞬間だった。

詳細の結果↓

全試合の映像↓


女子サーブルW杯
(ウズベキスタン/タシュケント)

期間:2023/2/10~2/11

 個人において江村美咲選手が銅メダルを獲得した。
準々決勝ではポーランドのMATUSZAK選手を15-13で下し、準決勝に進出。
準決勝ではギリシャのGEORGIADOU選手に11-15で敗れ3位となった。(個人はオリンピック以外の試合で3位決定戦は行われない)
ギリシャのGEORGIADOU選手は前大会においても準決勝で敗れた相手。
リベンジを果たせなかった悔しい試合となったが
前GP大会に続き連続でのメダル獲得は彼女の実力の証明となった。

 同じ選手に負けると、以降の試合でその選手がどのトーナメントにいるか気になってしまう。そういったノイズ自分の試合への集中を削ぐ一因になりやすい。
ノイズにならないよう“苦手な選手”という思い込みをせず、次大会では攻略できることに期待している。

本大会の結果をもって世界ランキングは
江村 1位!!!
この偉業については別途掲載予定。

写真:日本フェンシング協会:Augusto Bizzi/FIE

詳細の結果↓

全試合の映像↓

コメント

 女子エペ、男子サーブルにおいても徐々に結果が出始めてきた。
今回活躍した選手は、この成功体験をどのように活かすかで今後が変わってくるため、
是非とも良かった点、次の課題を具体的にして取り組んでほしい。
2/12は
女子エペ、男子サーブル、女子サーブルのW杯団体戦、男子フルーレ、女子フルーレのGP個人戦とまだまだ試合が続く。
どの種目の結果も見逃せない。


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