無名S嬢ちゃん

夜な夜な女王様として生きてます。 童顔で小さな女の子です。特技は拷問です。

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自己紹介

ゆいです。 童顔の鬼畜な女王様です。 好きな食べ物はオムライス。 好きなものはみんなからのお貢ぎ。 好きな色は水色(きれい) 叶いそうで叶わない夢があります。 それに向けて少しずつ歩いていて、 同世代のみんなとはかけ離れた、 楽しい人生です。 お金になる、可愛さが欲しい。 写メ日記にも Twitterにも Instagramにも書けないような 考えていることをnoteで公開しています。 みんなには、内緒だよ。

    • ハイボール

      冷たい白州を飲みながら、大人になったと感じた。 お酒なんてそんなに飲めなかったし、好きでもなかった。 「太らへんお酒はハイボールやねん」と、彼は会うたびハイボールを飲んでいた。 わたしたちは時間が許す限りお酒と共に語り合った。 病めるときも健やかなるときも、彼はハイボールを、わたしはビールを飲んでいた。 初めて彼とハイボールを飲んだとき、宇宙に放り出されたように眩暈がして、ひかる街灯をひとつずつ数えながら一緒に歩いた。 たった一杯のハイボールでわたしは簡単に酔えてしまった。

      • スクラップブック

        スヌーピーミュージアムでノートを買って一年。 表紙が厚くて、PEANUTSに出てくる全キャラが描かれた表紙と裏表紙の素敵なノートを、何に使おうとずっとなやんでいた。 どこに貼るでもないプリクラを貼るために、昔懐かしいようなプリ帳のように使い始めたけど映画やもらったステッカー、パンフレットも残すことにした。 今日は友達と呪術廻戦の展示会にいって、映画を観た。 その半券を「そうだ、あれに貼ろう」とふと思い出して(ついつい忘れてしまうから)大切にカバンにしまっておいた。 展示会

        • 味のない日

          いろんなことがあって自分の気持ちを整理するのに時間がかかっている。 雨の土曜日。お客さんは来なくて、暇を持て余して、充電だけが減っていく。 幸いにも、優しく温かい本指名に救われて、 いっときの安堵と穏やかさに包まれた。 ここ数日は食欲がないけど、今日はお腹が空いて気持ち悪くてご飯を食べたら、もっと気持ち悪くなった。 味の濃いサラダも、塩分の高いドリアも、味がしなかった。 気持ち悪い食感と記憶が忘れられない。

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        • 日常
          9本
        • 僕があなたに染まるまで
          1本
        • 価値観のはなし
          7本

        記事

          すいとんのお善哉

          わたしはばあばのすいとんのお善哉が好き。 すいとんには、田舎くさいとか貧乏くさいとか偽の餅みたいなイメージがあるかもしれない。 でも、わたしはばあばが 「お善哉だよ」とニコニコして出してくれる、お餅ではない、このすいとんのお善哉が好きなのだ。 昔はお餅がなかったんだよと、お嬢様だったばあばが言っていた。 歯医者の娘だったばあばは、その辺の子たちより美味しいものを食べていただろう。 それに、軍人さんからもらったチョコレートもお餅も家にあっただろと思っていたけど、もしかしたら、

          すいとんのお善哉

          母が送ってくれた浴衣は梅の柄だった。 日本舞踊の先生にどの浴衣を着たらいいかわからなくて、送ってもらった浴衣一式見せた。 「梅の柄ね、わたしも好き」 そう言われて、梅なのだと分かった。 梅は嫌いなはずだったのに。 忌むべき、捨てるべき花でもあったのに、母は梅を悪く言ったことがなかった。 捨てずにわたしに受け継いだ。 「お母さんの浴衣を送ったよ」 嫌いになるはずだった花を、母は娘に贈った。 わたしは梅には触れたくなかった。 花の名前も口にしたくなかった。 それでも母は梅を継

          閑散期に向けて自分を追い込む記事です。

          「下を見れば、無名ちゃんはマシなほう」 閑散期である1月末にスタッフからそう言われた。 思うように頑張れない自分に苛立ちと、疲労と、不安でぐちゃぐちゃな気持ちだったときに、その言葉をかけられた。 「わたしはそんなところで戦ってない」 そう答えたら、苦笑いをしていた。 下というのは、ぼんやりと「暇だな」と言っている女の子のことだと思う。 わたしはぼんやりと「暇だな」なんて言いながら、Twitterを更新したりお礼日記を書いたり、口コミお礼を書いたり、キテネを押したり、なんやか

          閑散期に向けて自分を追い込む記事です。

          家系図の崩壊

          みなさんは、兄弟は何人いますか。 親戚はどれくらいいますか。 母は「ばあばが運ばれた、どうしよう」そんな風に嘆いていて、意気消沈していました。 わたしはふと 「3兄弟なんだから、助け合えるじゃん。叔父さんに助言もらったら?」 そう答えたのです。 そのときわたしは胸がきゅうと痛くなりました。 わたしに居るのは、知能が3歳の姉。 親戚の連絡先もしらないし、顔も覚えてない。 叔父たちはとっくに離婚して従兄弟の顔さえ覚えてないし、父親は死んでいる。 「どうしよう」ってなったときに

          蒸しパン

          源氏名としてのわたしは、フォトフェイシャルにしようかライムライトにしようかで悩んでいる。 いつまでも若くいないといけないし、在籍できる限りは可愛くいたい。 基礎化粧品も何層も塗りたくる日もあれば、めんどくさくて化粧水と乳液しか塗らないときもある。 使いきれない美容液やパックが積み重なってる。 キラキラしたアイシャドウが増えて、髪もメンテナンスに行きまくる。 丁寧に皮を鞣しているみたいに。 一方で、家に帰れば何もできず、部屋も乱雑だ。 食べ物さえ危うい。 コンビニにいけばいつ

          緑の煙

          近鉄難波行きの特急列車にのっていて、 喫煙所から出てきた人が通り過ぎると、 かすかに紙タバコの匂いがした。 わたしはiQOSに変えていて、いつの間にか紙タバコの匂いに敏感になった。 ふとした匂いは、体や服に染み付いた匂いだった。 そのとき頭をよぎったのは、母だった。 生まれた時から周りはヘビースモーカーだった。 焼肉屋かと思うほど、いつも家の中は煙たかった。 タバコなど吸わないと決めていた10代。 そんなものはすぐに消え失せ、いつのまにか心の痛みを煙に溶かそうと必死になって

          習い事としての芸事

          最近、習い事で日本舞踊を始めました。 幼い頃から水泳とピアノをやってみたはいいものの、全く好きになれず、練習もせず、凡以下というような人間でしたが、ついに自らやろうと重い腰をあげて始めた次第です。 習い事として日本舞踊を始めたのには理由はないのですが、あるとすれば昔ダンスをやっていたというところでしょうか。 ダンスを始めたきっかけも、学校で配られたチラシで、友達と「やってみようよ」なんて言っていた記憶が始まりで、あれよあれよと芸術的な先生の好奇心と情熱に魅了されて、多感な

          習い事としての芸事

          おやすみの前に

          最近の寝る前の儀式。 はちみつを大さじひと匙と、 マルチビタミン1錠と、 眠剤6錠。 眠気は来ない。 昼間に飲んだレッドブルのせいか、 元気一杯だった9時間の代償は カフェインの切れ目と無情に過ぎる時間。 強いて言うなら、メンタルだけは安定してる。 自分で自分を守れる環境がありがたい。 気づかずに消耗した心は、ブラック企業で働いていた頃よりだいぶと安定したメンタルと釣り合わずに、摩耗している。 ついにNo. 1の座を得られた幸せは、意外とちっぽけだった。 小さな世界の小さ

          おやすみの前に

          親の呪縛

          「似合わないから着替えて」 「太い脚」 「髪の毛変だよ」 「顔が丸いね」 小さい頃からずっとそうやって言われてきた。 容姿を管理するのも母親の仕事、と言わんばかりに。 「そうだよね」 「わかった、着替える」 「痩せないとね」 そう答えては、傷ついて悲しかった。 「先輩は明るい髪色が似合うよ」 そう言う後輩の言葉が青天の霹靂だった。 考えたことがなかった。 髪を明るくしたら、親はいつも顔をしかめた。 ずっと自分に似合うものが分からなかった。 ひとりで暮らすようになって 髪色

          騙し合い

          「この世界は騙し合いだから」 そう言われた後、色んなところで嘘がどんどんめくれていった。 つくづく感じたのだ、のほほんとしていても渦中にいるのだと。 騙されてると分かっていながら、笑顔でいる。 わたしも騙しているのかもしれない。 息を吐くように嘘をついているのかもしれない。 自分を守るためには必須事項なのは肌で感じていた。 わたしはわたしじゃない。 だからきっと言葉もわたしじゃなくて、 態度も笑顔もわたしじゃないのかもしれない。 もしかしたら、とおもう自分がいちばん怖い。

          「僕があなたに染まるまで」 を書きました。気が向いたら続きを書きます。 「僕」が何もかもを支配されて幸せになる話です。時系列は無視してあっちこっちに振り回していきます。

          「僕があなたに染まるまで」 を書きました。気が向いたら続きを書きます。 「僕」が何もかもを支配されて幸せになる話です。時系列は無視してあっちこっちに振り回していきます。

          僕があなたに染まるまで

          彼女に人生をあげた。僕が彼女と出会った日のことを書いてみた。彼女を見た瞬間の、あの一挙一動は忘れられない。僕の幸せな奴隷人生の始まり。 梅田の東通りの「いろはにほへと」で僕は友達と飲んでいた。 お金はないからいつもこの安居酒屋で、2週間に一度、友達と会うのが唯一の楽しみだった。 店の端っこに追いやられた狭い席に案内され、友達は「広い席がよかったな」と文句を垂れていたけど、僕は端っこが好きだし、狭くても構わなかった。 「いいじゃん、近くで知らない人の声が聞こえるほうが鬱陶しい

          有料
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          僕があなたに染まるまで