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#192 アティトラン湖湖畔の町「サン・ペドロ・ラ・ラグナ」で再会を果たす!🇬🇹

2/6 高速ボートで対岸へ🚤/Aさんと再会

ホステルの朝食を食べて11時にチェックアウトしてフェリー乗り場に向かった。今日はパナハチェルからアティトラン湖対岸の町サン・ペドロ・ラ・ラグナに向かう。一昨日モロッコのフェズで出会ったAさんが偶然にもアティトラン湖に居るのを知って連絡をとり、一緒に飯でも食べようということになったのだ。彼はアティトラン湖に一週間ほど沈没しているらしい。
フェリー乗り場に近づくと、「どこに行くんだ?サン・ペドロ?サン・フアンか?」と男性が話しかけてきた。
「サン・ペドロへ」と答えると、「こっちだ。運賃は25Q(475円)」と要領良く言う。昨日カナダ人のイルシュカに確認した金額と同じなのでぼったくりはない。そもそもグアテマラに来てから法外な料金を提示されたことはないのだが。

ボート乗船!
中はこんな感じ
今日は空気が澄んでいる

今日のアティトラン湖は空気が澄んでいて綺麗に映っている。サンペドロ火山も昨日よりくっきりと見える。あるドイツ人の旅人がアティトラン湖にやってきた時、「ここは世界一美しい湖だ!」と大絶賛したことからそれが宣伝になり多くの観光客が押し寄せるようになったらしい。確かに美しいが、世界55カ国を回ってきた自分が思うに少々誇張されすぎではあると思う。

出航!
色々な村がある
かなり高速

11:14、フェリーは出港した。猛スピードで湖上を走らせる。北側の町を回って行き、乗客は降りたいところで降りるというシステムのようだ。6回目の着港で「サン・ペドロ」に到着した。100Q紙幣を出すと、「No cambio .(お釣りがない)」という。「それはそっちの問題だから何とかしろ」と言いたいところだが、ここは海外なのでこちらが対応するしかあるまい。バックパックを桟橋に置いて、近くの商店でジュースを買って100Qを崩した。値段も聞かずに買うとジュースは350mlで10Q(189円)もしたようでかなり無駄な出費になってしまった。ボートまで戻って運賃の25Q(475円)を支払うと、船長はすぐにボートを走らせて帰って行った。

サン・ペドロボート乗り場到着!
雰囲気👍

今日はこのサン・ペドロににある宿「Hospedaje Lolita」の予約をとった。一泊税込で85Q(1614円)だ。ドミトリーを予約したはずだが、アップグレードしてくれたらしく貸切の一室をあてがってくれた。ラッキーなことこの上ない。
Aさんとは18時に待ち合わせしているので、それまでまだまだ時間がある。少し休憩した後、町を散策してみた。町中には市民の足としてトゥクトゥクがよく走っている。道無き海岸で岩場をつたって絶景ポイントを探して写真に収めたり、当てもなく歩いていると馬小屋を発見したりして面白かった。坂を上って、地元民の人達が暮らす内陸の方にも行ってみた。若干町はゴミが散乱していて汚いが、ここでは地元民の暮らしを観察することが出来た。

この町気に入った^_^
町なか

一度ホステルに戻って仮眠し、17:45にAさんとの待ち合わせ地点に向かってみると、Aさんはすでに到着していた。
「お久しぶりです!」「モロッコのフェズ以来ですね!もう5か月くらい前ですね(笑)」
積もる話もそこそこに、夕食は賑やかな通りから少し進んだところの、リーズナブルな看板が出ていたお店に入った。彼も自分も旅に出て10か月が立っていて、予算はすでにぎりぎりの状態なので安ければ安い店ほどありがたい。ベジタブルスパゲッティ🍝とブリトー🌯、そしてステーキ定食🥩をシェアすることにした。
料理を待つ間、Aさんがモロッコ以降辿ってきたルートや最近の出来事などを聞いたり、モロッコでの思い出を回想して懐かしんだりした。
また、ここに記すには些か都合が悪いので文面には起こさないが、彼は最近このサン・ペドロでのあるパーティーに参加し、日本では出来ない素晴らしい体験をしたらしい。

ブリトーだけしか写真撮るの忘れた笑
メニュー表

同じ旅人同士、長旅をすると良くも悪くも旅慣れしてしまい、動く気力が失せてしまいがちという点も共通していた。
彼も3月中旬に日本へ帰国する予定らしいが、帰国してからのことはまだ何も考えていないという。もちろん自分も考えられていない。

どういった流れからだったか、帰国後の仕事はどうしようかという話になったので、
自分はAさんに、最近自分が思っていることを徒然に言葉にしてみることにした。

旅に出発した直後は、
「こんな旅がずっと続けば良いな」
と思ったりしていた。でも旅を続けるにつれて徐々に違和感が出てきたのだ。何かが足りていないような。欠けているような。
その違和感の正体がずっと疑問だったが、最近それを仕事に結びつけるようになった自分がいる。

人生の幸福と仕事の関係性をどう見つめるか」自分の中の最近のテーマでもある。

第一義的に、人は「お金のため」に働かなくてはならない。資本主義の国ではお金が無ければ生きてはいけないから。しかし、それは最低限の部分だ。ある一定の水準に達せば、どんなに多くの給金を貰ったところで、金のことだけでは人生の幸福には直結しないと思っている。
それでは、
自分が成長出来る仕事にありつくことはどうだろう。
それはとても大切で素晴らしいことのように思う。だがしかし、それだけでも不十分だと感じる。長く続けた場合のモチベーションの持続性に疑問が残る。

では仕事をする上で一体何が大切なのだろう。

つまるところ、自分の向いていることを通じ、自分にとって、人・社会の役に立っていることを実感出来ている仕事か否かが大きいのだと、今のところは結論づけている。平たく言えば「他人を媒介にした『やりがい』」だ。金のための仕事ばかりやっていると人生後悔する。

給金をもらえている以上、それは間接的にでも誰かの役に立っているということの証拠になるのだが、そのことを自分自身が行う仕事を通してどれだけ感じられるかというのは個人差も大いに関係してくる。
周りの一般論に引きずられずに、自分自身の気持ち・感じ方を第一優先に持ってこれた奴が、本当の意味での仕事上の「勝ち組」となるのだろう。

こんなことをだらだらとAさんに話してしまったが、Aさんは飽きずに聞いてくれた。

しかし、冷静に考えると、28歳の自分が「仕事とは?」という、こんな当たり前で薄っぺらい内容を考えているだけで既にどこか「終わってる」感じもして、どこかやるせなくなったのも事実だった。帰ってからの身の振り方をそろそろ考えなければなるまい。

明日はAさんのホステルに移動して、一緒に夕食を作ることになった。

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