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エクスペンダブルズ4 ニューブラッド 1行で説明出来るあらすじ、奇をてらおうとして微妙になる展開、レジェンドの配置、複線がわかりやす過ぎて開始20分で全貌が丸見え。そう、今回も期待通り最高の面白さ。

ご存じ歴代のレジェンド、ハリウッド筋肉の祭典エクスペンダブルズシリーズの4作目。
シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサムを筆頭にドルフ
・ラングレン、ミーガンフォックス、50セントなどが脇を固め
今回トニー・ジャー、アンディ・ガルシアなどが参戦。

さて、僕は1からこのシリーズのファンで、興行収入が毎回下り坂だろうが、どんどんレジェンドの扱いが軽くなっていく様等も含めどれも好き、今回も楽しく観ることが出来ました。

あらすじ

核ミサイルを奪取しようとしている悪い人をどうにかする事。

前提としてこれだけなんですが。
あ、このシリーズにネタバレとかほとんど意味をなさないんですが、今回に限っては、ネタバレ注意方を発令しますので、以下ご注意ください。

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物語はリビア、核兵器を奪いに来たテロリストとリビアの乱戦から始まります。

指相撲に負けお気に入りの指輪を取られたバーニーはクリスマスと共闘し、ジャンボシュリンプという超雑魚を相手に乱闘、自身お気に入りの指輪を取り戻す。
最初のミッション、リビアにある核ミサイルが敵にわたらないように護衛するミッションでスタローン演じるバーニーが飛行機の落下で
くたばります。
で、ステイサム演じるクリスマスがブチ切れるんですが、実はバーニーの死はステイサムの暴走がからんでおり、
新たな任務を言い渡しに来たCIAの偉い人、アンディ・ガルシア演じるマーシュ、反旗を翻す仲間達にチームを追い出されてしまう。
25年前からのバーニーの因縁、オセロットという大物悪い人が今回絡んでいることがわかり、つバーニーを殺害した悪い人を倒すついでにオセロットをつかまえににエクスペンダブルズは復習戦に挑みます。
一人就職先を探し大物ユーチューバーの警護中そのユーチューバーをボコボコにするなどコント中のクリスマスは、新リーダーで恋人、ミーガン・フォックス演じるジーナと乱闘からの服脱がせからのベッドという、ハリウッドの恒例行事をこなし、発信機付きのバーニーの形見のナイフをジーナに形見と預け、自身はバーニーの知人を見つけに単身タイに。

もうすっかりステイサム映画です。

エクスペンダブルズの作戦はバーニーの死の作戦の時からずっと
相手に先手を取られ、まるで誰かが情報を渡している、裏切り者がいるかのように筒抜けです。絶対CIAのアンディ・ガルシアです、あからさますぎます。

タイでバーニーの知人、トニー・ジャー演じるデーシャを仲間にし、
エクスペンダブルズが向かった核兵器を搭載した貨物船に突入。
エクスペンダブルズと合流し激戦を繰り広げるさなか、
実はマーシュこそが黒幕オセロットだと判明。思った通りです。

(この時点で、核兵器を積んだ船をロシア領内で爆破させ
第3次世界大戦を引き起こす何タラかんたらという事になっています、
このクラスが集まると前提として世界大戦です、シュワルツェネッガー一人のコマンドーやスタローン一人のランボーだって世界大戦が起きる寸前です)

核兵器の爆発を防ぐ時間がないことを悟ったクリスマスは仲間を逃がし一人
船に残り、船を反転させロシア領の外で爆破させ対戦を防ごうとします。
クリスマスは兄弟同然のバーニーの死に、仲間を救う代わりに、自身は生きることを諦めるのです。悲しいですね。
オセロットとクリスマスの肉弾戦が開始するかと思いきや
船上にロケットの嵐、攻撃に巻き込まれアンディ・ガルシアは戦う姿を見せることなく粉砕、いかんなくコントを発揮します。さすがアンタッチャブル。

砲撃の主は皆さん想像通り、ヘリに乗ったバーニーです。そう、彼は生きていたのです。当たり前です、死ぬはずがないのです。
実は今回の作戦、オセロットをあぶりだすためには、封印された情報を開示させること、それには25年前の生き残りが全滅る必要があり、最後の生き残りバーニーの死が必要、そのための死の偽装だったのです。

最後に、僕が「あれ、スタローンの死体にしては小さいな」と思ったあれは、冒頭指相撲をしたジャンボシュリンプです。
シュリンプは悪党ですが、死の偽装作戦のために利用されたとも言え、スタローンの宿敵ではないんですが、最後生きてるうちに飛行機に乗せられ
死の偽装に利用される、可哀そうな人だったわけです。
あまりに雑魚過ぎて死体が小さいとは思ったんですが、こいつだとは
思いませんでした(笑)

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みたいな話なんですが。

まずバーニーの死ですが、冒頭、やけに今更感のあるお気に入りの指輪が
指相撲で負けたから取り返してくれとクリスマスに頼むなど、
大事な指輪を酔っぱらっていた、という理由で手放す等適当なシナリオのあと、飛行機の落下で死体になったバーニーの指輪にそれがバーニーの死体のように指輪がはまっており、しかもなんかバーニーの死体の見た目がやたらと小さい。明らかに前振りです、わかってやってるとしか思えない(笑)

そしてあれですよ、敵にレジェンドが配置されておらず、CIAという裏切りの宝物庫のようなところにアンディ・ガルシアを配置し登場した段階で
「あ、こいつラスボスだ」になるわけです。
ここでほぼ、詳細ははっきりわからないにせよ、バーニーあいつやっぱり生きてんな。

となるので、あとは安心してバーニーの再登場シーンを期待して観るわけです。

なんですが、そう、今回はこのバーニーの死という新しい展開で
今までよりもドラマ性を出そうとしている意欲作なんですが、
いかんせん、どなたも我々世代の好きな名優ですが、
シルヴェスター・スタローンがほとんど登場しないとなるともう
「皿のステーキの一番いい所を食い切った後」
みたいになってしまう。
いや、他の俳優も素晴らしいのです、結果映画はかなり面白かったのですが、
エクスペンダブルズはそもそも、70年代~のレジェンドや筋肉を起用した
ハリウッドの祭典、お祭り、パーティーなのです。
そこに物語性はそこまで必要なく、ただ暴れる、ただ俳優が楽しそうなのが
ファンとしては嬉しい。色んな映画から主人公を引っ張ってきた。
ある種のアベンジャーズのようなもんですよ。

ちなみに僕は2が一番好きです。
最も頭が悪く、最も派手で、最もレジェンド同士の絡みが多く。

話は変わりますが
3の時にですね、試写会で観たんですが上映後座談会があり、さんかしたんですがその中で
「アントニオ・バンデラスがかっこ悪かった」
「こんなくだらない映画意味がない、もっとちゃんとしたものが観たい」
(何でじゃあこれ見に来たの、と主催に聞かれたら、試写会が当たったから、と言ってたんですが、ジャケット見ればどんな映画か分かると思うんですよね…)と、理解できない人はさっぱり面白くない映画っぽいのです。

何が言いたいかというと、そう、くだらない映画だから最高なのですエクスペンダブルズは。
僕はこういうのがある種の、映画の到達点だと思ってる所があり、
ひとつの方向としては素晴らしいと思うのです。

ショーシャンクの空にやライフ・イズ・ビューティフルのような感動作もいいし、シックスセンスのような読めない展開もいいし、スターウォーズのような超規模SFもいい。
その中に筋肉の祭典があってもいいではないか。売り上げが作品が出る度に下降してもいいではないか。

何故興行収入で善し悪しが決まるのか。
何故評論家や映画を沢山みたと自負する人は、くだらない分析に終始し「映画とは描くあるもの」と語りたがるのか。
レジェンド俳優のカリスマが作品を追うごとに落ちてる感じがするからか。
俳優のオファーに躍起になってドラマ性が薄いからかw
というか評論を語るなら、わかってるであろう内容の映画を観に行かなければいいのではないか(笑)

とはいっても…このシリーズは少なくとも30年位は映画を観てきて、
古のレジェンドに思いを馳せるのがある意味儀式というか、映画好き以外の
条件や、世代感ギャップが大きく影響する作品でもあるので、
中年以上が映画観から足遠のく時代であれば、なかなか
「最高だぜ!」とはならないですよね(汗)
何せ1がもう2010年、14年前の作品で3から10年も空きがあるのです。
中々に時間がかかり過ぎました。
もっと言えば別に観なくても人生に何ら影響はない。

かといって、素晴らしい続編、ゴーストバスターズアフターライフの様に
キャラチェンジするとエクスペンダブルズの意味がなくなってしまう。

エクスペンダブルズは、なんかこう、好きなら観に来な。
という感じのお祭り、以外の事は何もない、素晴らしい偏った
ヒーロー映画なのです。

スタローンの出番が少ないので80点位。でもどの俳優も最高っすよ。

ちなみに
1は100点
2は200点
3は150点
…あれ、いや4面白いんだけどな……



もし気に入って頂けましたらサポート頂けると大変嬉しいです(^^)業界が偏ってしまう内容が多いですが、色々参考になるような記事が書けるようにしていこうと思います。