メタルギアソリッド かなり正直なご紹介
『待たせたな』
皆さま、ご機嫌よう。
このnoteは、自分がこれまで出会った心に残った作品の保存庫にしたいと思っています。
ジャンルは関係なく、どんな作品も好きに話していきたい。
であれば、この作品を外せるわけがない。
今回は、メタルギアソリッドのご紹介です。
重要なネタバレありの感想は、後日アップいたします。
メタルギアは人生
良い作品は、『〇〇は人生』という言葉で語られる風潮ありますよね。
まさにこの作品は、その名を冠するに相応しいゲームです。
説明不要かと思いますが、一応。
メタルギアソリッドとは、小島秀夫監督が作った潜入型アクションゲームです。
敵の拠点に単身乗り込んで、特殊な任務を遂行する。
そんなリアルな極限状態を味わえるゲームなのですね。
このゲームの魅力は、なんといっても重厚な人間ドラマ。
潜入するのは生身の人間であり、潜入される側の敵も生身の人間です。
戦争の時代を生きた彼らにはそれぞれが抱える葛藤があり、自身の正義を掲げて生きています。
そうした登場人物の生き様に、感化されるのです。
無線という革新的なシステム
メタルギアソリッドにおいて、無線は欠かすことができない要素です。
単身の潜入任務に持ち込めるものはせいぜいそれくらいのもので、スネークが仲間と繋がることができる唯一の連絡ツールです。
本来はスニーキングミッションに関しての情報をくれるものなのですが、この無線から関わっている人間達の人生を垣間見ることができます。
会話の中で登場人物の生い立ちから、起こった出来事に対して今どう感じているのかなどを教えてくれます。
それは情報共有としての機能だけではなく、そこにはまさに血の通った人間達のリアルな会話があるのです。
ここでの会話は本当に多岐に渡ります。
・仲間の人生観を教えてくれる会話
・戦争について考えさせられる会話
・セーブ無線なのにことわざを教えてくれる会話
などなど、
笑いあり涙ありの生きた会話が満載です。
その数も、こんな会話もあったのかと思わされるほどに膨大。
自分はこの無線に、時には勇気づけられ、時には笑わされ、時には人生の意味について考えさせられました。
この無線は、あれこれ説明するより一度聞いてみると良いと思います。
こちらの笑える無線以外にも沢山あるので、是非プレイしてみてください。
戦争について考えさせられる
この作品には、作り手の戦争に対するアンチテーゼが強く込められています。
ネタバレになるので詳細は省きますが、物語に出てくる登場人物は、その殆どが幸せな結末を迎えることが出来ていません。
それは戦争というものをテーマに置いているからであり、争いは何も生まないというメッセージが作品に込められているからなのでしょう。
この作品の物語は正に劇的であり、ゲームをプレイし終わると、『君はどう生きるか?』と語りかけてくるのです。
制作者と対話をしているかのようなゲームプレイは、なかなか味わえないものであり、だからこそ心に強く響くのだと感じます。
制作陣が作品を愛している
メタルギアは、つい数十年前に起こった出来事に対する、とてつもなくリアルで重いテーマ性のある作品です。
しかし、不思議と終始暗い気持ちでゲームをプレイしなければいけないわけではありません。
このゲームには笑える小ネタもふんだんに盛り込まれていて、作品を楽しんでもらうこともしっかりと考えられています。
無線のキャラがコントローラーのボタン操作を大声で叫ぶのには笑えますし、長時間ゲームをプレイしてるのだから少し休んではどうだ?とも言ってきます。
第四の壁を時々超えてくるのですね。
その超え方も本当にうまい。
ゲームの雰囲気を壊すことなく、笑える小ネタを詰め込んでいます。
他にも水着写真に興奮するスネーク、ダンボールを被れば何故か見つからないなどの小ネタが満載です。
この作品を楽しんでほしいという製作陣の想いが込められており、そうした小ネタもあるからこそ、今もなおメタルギアはここまで愛されているのだと思います。
音楽が素晴らしい
語りたいのが音楽。
このゲームの音楽は、とても素晴らしいです。
MGS: メインテーマ
この作品はゲームでありながら、壮大なプレイする映画でもあります。
そして、映画に必要不可欠なのは音楽。
素晴らしい音楽たちをご紹介します。
MGS1: The Best Is Yet To Come
MGS1のメイン曲は、英語ですらなく、ゲール語(アイルランド語)が使われています。
心に沈み込んでいくような曲調は、聞くだけで只者ではないと思わせてくれる迫力があります。
MGS2: Can't Say Goodbye To Yesterday
MGS2のED曲はお気に入りの曲です。
ピアノジャズの雰囲気で心に染み入り、あの考えさせられるエンディングも相まってたまらないBGMです。
MGS3: Snake Eater
MGS3のオープニングは、まさに作品の結末を象徴するかのような曲です。
今でもこのbgmを聴くと敬礼したくなりますね。
『蛇を食べる者』
その言葉の通り、ゲームの内容を象徴した歌詞にも注目です。
MGS3: Don't Be Afraid
もう1つMGS3で自分が好きなのが、Don't Be Afraidという曲です。
このゆったりとしたジャズがたまらなく良い。
リピート再生必至の名曲です。
MGS4: Love Theme
MGS4の曲は、舞台が現代となり中東系の曲に変わります。
なんとも言えない悲哀と厳かさを感じさせてくれる音楽は、現代も続く戦争を彷彿とさせます。
MGSピースウォーカー: HEAVENS DEVIDE
MGSピースウォーカーの曲もお気に入りです。
天がこの世界を分かつ時。
この曲を聴くと、ビッグボスの物語がフラッシュバックします。
まさにアウターヘヴンという組織に相応しい曲です。
MGS5: Sins of The Father
小島秀夫監督が最後に担当したメタルギアのテーマ曲です。
ストーリーに賛否はありましたが、
メタルギアの集大成に相応しいグラフィックとBGMで壮大なサーガを紡いでくれました。
哀愁もあり、壮大さも兼ね備えている忘れられない名曲です。
といったところでしょうか。
まだまだありますが。
既に予定よりも紹介してしまったので、曲紹介はここで終わりにしましょう。
メタルギアは本当に名曲が多くて、音楽を聴くだけでもその世界観に満足できると思いますよ。
終わらないメタルギア
マスターコレクションの発売
メタルギアシリーズは、新しいゲームハードでもプレイできます。
ずっと旧作はPS3がないと遊べませんでしたが、この度最新プラットフォームで過去作が遊べるマスターコレクションが発売されました。
これは非常に嬉しいですね。
昔遊んだ人は懐かしみながら遊べて、遊んでみたいという人にもこの名作を体験できる間口が広がったのは喜ばしい限りです。
『メタルギア』もプレイできますからね。
ありがたすぎます。
…ただ。
正直に思っていることを伝えるnoteなのであえて言います。
この移植版は、移植としてのクオリティに賛否あるのも確かです。
栄えあるメタルギアの移植版にこんなこと言いたかないんですが、正直もう少し最適化して欲しいとは思いますね。
たまに音が消えたりとか解像度とかそういう系で、公式が修正するとは言っているので、今後改善されていくことに期待しましょう。
メタルギアが最新プラットフォームでプレイできる、この環境を作ってくれたことに関しては賞賛を送りたいです。
MGS3のリメイク
マスターコレクションだけではないですよ。
メタルギアはまだまだ終わりません。
なんと名作MGS3が、新世代ハード向けに新しくリメイクされることが決定しています。
アンリアルエンジン5を使用しているので、グラフィックはお墨付きです。
ゲームプレイ映像も続々発表されてきていますね。
リアルなスネークをまた動かせるというだけで、もう価値があります。
動物なども当然リアルに。
地形なども、昔のグラフィックでは表現できなかった部分もあるでしょうから、どのように名作が生まれ変わるのかに大きく期待です。
小島監督が関わっていないので正直若干の不安がないことはないですが、
ストーリーも声優さんも昔のままで制作すると言っているので美麗グラフィックで名作がそのまま蘇ると思って問題ないと思いますね。
今から楽しみです。
このまま他の作品もリメイクするという流れにならないか密かに期待しています。
メタルギアシリーズ、本当に面白いですよ。
プレイしたことの無い方は、是非この機会に神作メタルギアを遊んでみてください。
きっと、あなたの記憶に残る作品になるはずです。
全シリーズプレイした感想も執筆している最中なので、そちらはまた近いうちにアップいたします。
完璧にネタバレ全開ですので、よろしければご覧ください。
それでは、皆さま。
潜入任務の際は、ダンボールと無限バンダナをお忘れなく。
ではでは。
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