見出し画像

(29)アンサーをもらって

 遡ってみたら、2012年8月のブログ「7人家族の真ん中で。」の記事で「モデルの栗原類くんがかっこいい」と私は書いていました。10年前、メンズノンノのモデルとして脚光を浴びテレビにも出始めた頃でした。初めて類くんを見た時、長い髪と視線の先が読めないうつろな表情が当時(15歳)のリュウと雰囲気が重なりました。イギリス人の父と日本人の母のDNAを受けついだ栗原類くんは、本当に一流モデルと呼ばれるにふさわしい容姿をしていましたから、リュウとよく似ていたのはあくまでも雰囲気です(笑)

 しかしその後、類くんは笑わない「ネガティブタレント」として芸能界で引っ張りだこになりました。他の芸人さんからイジられても動じることなくマイペースで、美意識は高く、モデルとしてのかっこよさはキープされていました。しかし忘れもしないあの出来事。当時レギュラー出演していた「笑っていいとも」の忘年会で江頭2:50さんのモノマネをした時の類くんの振り切れ具合がすごかったのです。「やっぱりこの人、リュウと同じ何かをもっている」と勝手に感じテレビの前で冷や汗をかいていました。


 その後2016年に類くんは「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」を上梓し世間を驚かせました。

 類くんのことをテレビ越しにしか知らない私でしたが内心は「やっぱり」と膝をたたき、その手でamazonをポチり、翌日には読了しました。そして落ち込みました。お母様の理解力や行動力、類くんの主治医の的確な診断とアドバイスにただただ落ち込みました。私はここまで息子たちを理解しサポートできていない、「もうダメだ手遅れだ」と本を閉じました。

 
 あれから5年が経ち、私はツイッターで栗原類くんのアカウントを見つけました。そのツイッターは本当に類くんそのもので「おはようございます。」と、淡々と毎朝同じことをつぶやいていました。あの類くんの書籍に触れた時、我が家は地獄の一丁目状態だったのでそれから数年は栗原類くんどころではなく、その活躍を知る由もありませんでした。
 今はなんとか2人(ケンとリュウ)とコミュニケーションが取れるまでに親子関係も修復され、少し心に余裕ができた私はもう一度栗原類くんをミーハーに追いかけました。そして浮き沈みの激しい芸能界で類くんは、その個性を生かし唯一無二の俳優としてドラマや映画、そして舞台で活躍し続けていることを知り、本当に本当にうれしくなってしまいました。
 そしてうれしくなってしまった勢いで、私は栗原類くんがツイッターに設置している「質問箱」に質問を投稿してしまいました。しかし投稿した後に「もしかしてこの質問は類くんを不快にさせるかもしれないと」ととても後悔しました。質問を取り消す方法がわからず、そのままスルーされることを望みました。
 
 しかし、類くんはその質問に答えてくれました。

 答えてくれたのは栗原類くんがyoutubeに開設したラジオ「Louis Kurihara」です。


 ファンのみなさんんが好きな食べ物や好きな音楽、ゲームのことを質問する中、「私の息子も発達障害なんですが…」で始まる私のドヨンドヨンの質問に本当に真摯に淡々と答えてくれました。あまりにも正直に答えてくれて私は目頭が熱くなりました。
 その内容は「Louis Kurihara」の生配信第3弾!に収められています。1時間超の配信なので一応目安として答えていただいた時間は開始から17:15の辺りからだと伝えておきます。興味のある方はぜひ。


 ラジオを聴いていただくとわかるんですが、役者ではなく素の類くんの語りは特にウケを狙うわけでもなく大袈裟に盛って語るでもなく、時にはフラフラと脱線し、しかし突然スイッチが入りどうして自分はそう思うのか、どうしてそう感じるのかを熱く語ったりしています。しかし穏やかなBGMと静かな語りでまま眠くなってしまう時もありますが(←コラ!)このコロナ禍で周囲に気を遣い人間関係でもしんどい思いをしている人こそ、この恐ろしくマイペースな「Louis Kurihara」を聴いて、「私は私、ありのままでいいんだ」を知っていただきたいと思います(いや、あのめちゃくちゃ類くんを尊敬しています!伝われっ!)。
 「Louis Kurihara」週1配信です。心が疲れた時など、ぜひぜひ聴いてみてください!
 
 そして、栗原類くんのアドバイスに従い、私はもう一度「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」を読み返してみました。すると当時では理解できなかったこと、受け入れることができなかった言葉の数々がスッと受け入れられる自分がいました。発達障害関係の書籍は本当にたくさん購入し読みましたが、どれも読むタイミングや気持ちのあり方でこんなに印象が違うものなんだと実感しました。

 まだまだ我が家は暗中模索の状態ですが、これからも家族としての歩みは止めずに進んでいきたいと思います。
 
 
 さて、今回も有料部分でいくつか漫画を描きましたが、なんと!目玉の漫画はリュウの描いた4コマです(キャーーッ!)
 4コマなんでたくさんの方に受け入れられるといいのですが、如何せん、怪しいです(笑)怪しいけどリュウの思考回路がなんとなく見え隠れしてて掲載を決めました。では、お楽しみください!(キャーーッ!)

ここから先は

347字 / 29画像

¥ 120

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?