ドリアンのジレンマ

ドリアンはある日、考えていました。
「自分のニオイは他人からしてみたら好かないニオイだったらどうしよう」と・・・。

フルーツの中でも、特に臭いとのこのドリアン。そんなドリアンがフルーツ王国で友達を作りたくても作れない…どうすればよいだろうか?自分のニオイの為に他者から忌み嫌われる。

数あるフルーツの中で、ドリアンによく似た臭いフルーツなんてそうそうありはしない。だからドリアンは悩んでいた。

そこでドリアンはその打開策として、「そうだ!人に食べてもらっているところをフルーツの仲間達に見てもらおう。そうすればきっと私が臭くてもフルーツ(食べ物)として仲間として認めてくれるはずだろう」と計画したのです。

しかし、人間はドリアンを手に取るのを突然辞めてしまったのです!

そう・・・食べるためにはどうしても「ドリアンのニオイを嗅がなければならない」から。

ドリアンは再び悩みました。

「自分の様なフルーツを手に取ってくれる存在が現れるためには私自身はどうしたら良いのか?ニオイを消したら私じゃなくなる。かと言ってニオイを消さなかったら尚更私を手に取る存在が現れない・・・」

どちらを取ろうかと迷う事・・・それが、ジレンマである。おわり。