「とまと」の独り言
割引あり
白菫
いつまでも大人になれない自分へ
それでももがいて生きている
これまで育て、支えてきてくれた家族へ
感謝と謝罪でいっぱいです
寄り添ってくれるあなたへ
憧れです
何度も苦しいと思った
それでも隣に誰かいてくれたことが救いでした
一人では生きていけない世界
今度は私が役に立ちたい
できることはまだあるだろうか
1 私は「とまと」
私は無職です。
自己紹介がてら私の話をすることをご了承くださいませ。
私は、現在無職の、姉の家で居候しているものです。私が居候するに至った経緯をご説明致します。
私はごく平凡な家庭に生まれ、幸運にも愛情いっぱいに育てられ、ほどほどの容姿とほどほどの性格を手に、ほどほどの学歴を重ねてきました。私は順調に人生を積み重ねていたと思います。
家族との関係は良好で、人間関係に悩みながらも友人に恵まれ、いたって普通。そんな中、「普通」に慣れきってしまった私は、「普通」に幸せを感じることができなくなっていました。
友人や家族との関係はさほど悪くはなかったものの、私の中にはいつも、「誰も自分を理解してくれない」という想いがありました。自分を理解することは愚か、相手の理解もできていない私が、傲慢にもそんな想いを抱いていたなんて、お恥ずかしい限りです。
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