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孤独な人間と吐き捨てる猫(三月前半日記)

数ヶ月前まで家の前で煙草を吸っていると
三日に一回必ず猫がやって来る
孤独な人間と呟いて去っていくから
お前も同じだよと猫語で呟いてやった

この猫はもう居ないらしい
近所の猫使いの叔母さんに
猫の事を尋ねたらどこかに行ったか
亡くなったんだと思うって
呆気ないね

道尾秀介のひまわりの咲かない夏を読み直した
猫ちゃんを思い出して
猫が殺される作品を読み直して申し訳ないが
私にとってはこれが出来る限りの追悼に近しいものだったんだと思う

そこからアタシの段々と日常が疲れてる
朝歯磨きしたかを何回も考えちゃうし
今は親でも友達でも誰がどんな目的であっても
そっとハグされたら涙が出ちゃうぐらいに
アタシの三月は疲れちゃった

早く大学の図書館に篭りたい
大学って檻に閉じ込められているのに
自分だけは俯瞰していると勘違いして生きる方が
よっぽどラクだから


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