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怪談33「殴った:足がひっかかる」

 ※このnoteを書いてる「物好きな二人組」はいろいろな話をアップしていますので、普通に履歴から見ていくとグッチャグチャ(笑)です。
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今回の怪談は短いものを2本、書いております。

「殴った」
 当時、付き合いのあった先輩のうちの一人に霊感持ちの方がいました。
 常日頃からいろんな事が起きると有名な先輩だったんです。
 そんな先輩が、当時私たちが根城?にしていたゲームセンターに意気揚々と入ってきました。
 とても上機嫌だったので「なんかあったんですか?」と尋ねると、先輩は「幽霊殴ったんだ~♪」と言います。
 なんのことやらわからない私たちに先輩が自慢げに語り始めました。

 ちょうどその前日というか、夜なんですが、知り合いと心霊名所めぐりに出かけたそうです。
 でも行った場所が悪かった?のか、その日はたいした?幽霊に出会わなかったそうです。
 それで、つまんないと解散し、自宅に戻りベッドで寝たそうです。
 ・・・・・が、突然、息が苦しくて目が覚めたそうです。
 でも、半分夢うつつではあったそうですが、目を開くと、見知らぬお爺さんが鬼の形相で自分に馬乗りになって首を絞めていたそうです。

 「なんだ!このじじい!」と思ったそうですが、首を絞められて苦しい。
 でもなんとなく夢うつつでもある状況で、しかも体があまり良く動かない。
 そうこうしているうちに、そのお爺さんに怒りを覚えた先輩は「このじじい、許さん、○ね!」と力いっぱい体を動かして、そのお爺さんの顔面に右ストレートを入れたそうです。

 すると、お爺さんの「ぐぅあ!」みたいな声と右手に明らかに人を殴った感触を受けてそれで完全に目が覚めたそうです(実際はこの時点でまだ寝ていたのか、金縛り一歩手前になっていたのか不明)。

 「え~、嘘くさくないですか~」なんて私たちが言ってると先輩は首を見せ「ほら、首絞められた跡があるだろ」と見せてくれました。

 たしかに、なにやら赤いというか赤青いというか、そんなアザのようなものが首にありました。

 先輩は「いや、幽霊って殴れるんだな!右手にあきらかな感触が残ってたし!やっぱ気合だわ気合」と言ってしばらく喜んでました♪

「足がひっかかる」
 ある日、霊感の強い先輩S(私の怪談にはたびたび出てきます)と大きめの古本屋に行くことになりました。
 古本屋に入って中で別行動をしていたのですが、しばらくしてSが「ちょ、面白いの見つけた」と言って私を引っ張っていきました。

 Sが連れていったのは、その古本屋の奥の通路で、少々薄暗いイメージの場所でした。
 Sは通路の中あたりの床を指さし「あそこに小学生が体育座りしてんだよ」と私に言います。
 (私には見えません)。

 「でさあ、あいつ、通るやつの足を引っかけて遊んでるんだよ」と言います。

 私は「ハイハイ」といいながら別のところに行こうとしましたが、Sが私の服をつかんで「ちょw、面白いからしばらく見てろって」と言います。
 しかたなく、しばらく眺めることにしました。

 少しすると、その通路をサラリーマン風の男性が通りました。
 そしてSが指さした小学生がいるというあたりまで来た時「お?」といって躓いてよろけました。

 それを見てSは大喜び。
 「ほら、おもしれーだろ」と・・・・。

 次に大学生風の男の子がきましたが、確かにその地点まで来た際に「!」となって躓きました。

 それからしばらく見てましたがその後2人通りました。
 ・・・・・たしかに同じ場所で躓くんですよ。

 Sが「面白かったろ?じゃあ本買ったら飯行こうぜ」と言ってその場を立ち去っていきました。

 ・・・・・私からしたら何が面白かったのかわからないんですけどね~。

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