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第329回、ジャスティス VS ヘルズンの考察をしてみた


第326回の「最凶ヴィラン:ジャスティス VS 最弱ヒーロー:ヘルズン」
読まれた方は、こいつは何がやりたいの?ヒーローをディスっているのか?
と思われた人もいるのではないかと思ったので、本作に対しての自己考察をさせて頂きたいと思いました。

まず前提として、自分は絶対的な正義という物を、あまり信じていない所があります。もちろんヒーロー物は大好きで、様々な作品を見てはいますが、ヒーローだから、している事が絶対的に正しいのだとも、ヴィランだから、間違えているのだとも、思っていない所があるのです。

ただ両方にそれぞれの思惑があり、どちらも自分の信念と立場に従って行動をしていて、それを見る人にとって、どちらに共鳴、共感をできるのか?
という事なのだと思います。

殆どの場合に、ヒーロー側の方に共感をするのだとは思うのですが、では、ヒーロー的な要素を持つヴィランと、ヴィラン的な要素を持つヒーローは、どちらに共感をできるのか?という思いで書いたのが本作となっています。

ジャスティスは、元ヒーローだけあり、かなりヒーロー的な価値観を持って行動してますが、自分が悪人と判断をすれば、人間でも容赦なく殺します。

対してヘルズンは、怪人に対しては、なさけ容赦をなく殺していきますが、人間に対しては、悪人であっても命を守ろうとします。

汚職政治家を殺そうとしているジャスティスと、それを阻止するヘルズン。これを読んだ人は、果たしてどちらに共感をするのだろうかと思うのです。

一応ヘルズンをヒーロー側として描いてはいるのですが、だからといって、ジャスティスが絶対に間違えていると結論をしたくないとも思っています。
ジャスティスによって、街の治安が良くなっているのは事実ですし、人間が正しい行いをしている限りでは、命を脅かされる事もないからです。

だから自分は、ジャスティスとヘルズンの、どちらが正しいのかという事を断定せずに、これを読んだ人の判断に委ねたいと思うのです。

本作を読まれた方は、果たしてジャスティスとヘルズンのどちらの方に、
共感をする事ができるのでしょうか?

※「どちらも今一共感ができないわっ」というご意見もありかと思います。


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