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いたどり

「畑のイタドリを採りたいんやけど・・・」と、ふじさん。一緒に来ていたご人、「言ってくれたら採るよ」採取活動が大好きなご人です。
 案内されていくと、そこいらにイタドリが出ていましたが、何本かは新芽を食べられた状態で大きくなっています。新芽が出て直ぐの先っぽを、サルが折って食べましたかネ。
 イタドリ、折ると「ポン」と音がします。なので「スカンポ」と言う地方も。ご人は「ダンジ」と言っていました。「生で皮を剥いて塩を付けて食べていた」と。今日採ったイタドリは、お湯を潜らせて皮を剥き、晒してアクを抜いてから料理するそうです。
大きなダンジは、線路沿い(山陰本線)の土手に生えていたが、誰もそのダンジは採らなかったと、ご人。また、四国では特別に好まれる山菜だそうです。   
            2019年4月28日「朽木小川より itiのデジカメ日記」より

「イタドリは子供の頃は、生で皮を剥いておやつに食べてたで。山やそこいらにようさん出てたもん。ようさん採ってきたら、湯に通して皮を剥くんや。茹でたら剥けなくなるでサッとだけやで。皮を剥いたら塩漬けするんや。塩を混ぜて、重石をして漬ける。重石が軽かったり塩が足りんやったらすぐカビがつくさけぇ、しっかり塩して、重い石を乗せて漬けるんや。そしたら、傷まへん。何年置いても大丈夫や。
使うときは水にさらして塩を抜いてから煮るんや。揚げやら天ぷらやらと一緒に炊いたら美味しいで。じっくり時間をかけて炊くんや。今はイタドリちゃぁ、みんな食べられてしもうてあらへんもんなぁ。ふじさんとこは柵してるから、出てるんやなぁ。」
イタドリの話をすると、恵美子さんが教えてくれました。小川ではシカやサルの食害で、いいイタドリはなかなか採れなくなりました。

ここで、教えてもらったイタドリの保存と料理法を。
①湯に通して皮を剝く(茹でない)。
②たっぷりの塩を混ぜて重い重石で漬け込む。
 塩が効くと何年でも保存可能。
③水にさらして塩分を抜く。
④醬油・砂糖・酒・水を好みの味にして時間をかけて煮込む。
 この時、揚げ・天ぷらなどと一緒に煮込むと美味しい。


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