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春苺、花花、アンナ

  午前中、苺とお花の届け物があった。
苺は昨年寄付したふるさと納税の返礼品で、何ヶ月も経っていたので忘れかけていたが、うれしい届け物であった。ようやく良い粒が実り始めたのかなと遠くの苺畑に思いを馳せる。みなさんはふるさと納税ではどんなものを受け取っているのであろうか。私は、もっぱらお米、ブルーベリー、苺、の繰り返しである。次は、少し目先をかえてみようと思う。瀬戸内あたりの自治体でオリーブとかオリーブオイルなどが返礼品にあれば、寄付して頼んでみたい。あと、五島列島の椿油や、北海道のワインやホタテなどにも興味がある…

 お花のアレンジメントは、義理の姉からであった。彼女は折に触れお花を贈ってくれるのだが、私はあまり、なんというか、彼女に対して気が向かないというか、大変失礼ではあるが、義姉とはコミュニケーションをとる気力がわかず、内にこもってしまう。不義理ばかりしている、義理の姉なのに、と洒落にもならない。もう少し気持ちの整理がつけば大人対応ができるだろうか。とりあえず、お供えしたお花の写真をとって送ろうかと考える。

 とにかく、こんなうつうつとした曇天の日に、春めいた気分を運んできてくれた、苺とお花に感謝せねばなるまい。

 気分といえば、身体をよく動かすということも、気分を晴らす効用があるのであろう。以前、臨床心理士が言っていたが、気分や感情をコントロールするには、いくら内側からアプローチしても効かないのだという。心の中で「落ち着こう」とか「泣き止もう」とか念じてみても、ワークしないのだと。そういうときは、まず深呼吸。ストレッチやちょっとした体操ができる状況なら少し身体を動かすと徐々に収まってくるとのことで、確かに深呼吸はよく効くと実感している。身体から心にアプローチするのがいいのだ。あと、グレープフルーツジュースとか炭酸飲料とか、酸味や苦み、シュワシュワなどできゅっとくる飲み物も、身体に刺激を与えるから気分に作用するのだとも聞いた。

 仕事はやはり忙しくて、今日も結局ナイトウォークになってしまったけれど、雨も上がり、春の宵らしいほの暖かさだった。脹ら脛が少し張ってきたので、帰宅してからシャワーを浴び十分にストレッチする。アンテ・オーというオイルでマッサージしながら、アンナ・カレーニナの法則を思った。それは、私にとってはすでに経験的に理解していたことだし、ある程度の期間生きていればどなたでも感じ得る原則であろう。だからといって、何か言葉になるわけでもなく、暗い淵の底を覗き込むような気分がひたひたと押し寄せる。

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