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一店逸品運動のススメ その8   「お客様は神様?」

 かつて「お客様は神様です」とよく言われました。お客様が第一であり、お客様のニーズに応える、お客様の要望に応えることが、小売店の使命であるかのように言われました。しかし多くの中小小売業者は、お客様のニーズに振り回されて、お店の方向性を見失い、大手との競合にも負けて、退場してゆきました。
 「主役はお客様ではなく小売店」であると私は思います。店主が、お客様におすすめしたいもの、使ってほしいもの、体験していただきたいことをイメージしながら、仕入したりメニュー作りすることこそ、今のお店に求められているのだと思います。お店が主導権をもって、「お客様を引っ張ていく」ことをしなければ、お客様は支持してくれません。情報過多な時代、「これがおすすめ」の一言をお客様は求めているのです。
 お店が主導権を持つためには、お客様の潜在的なニーズをしっかりつかむこと、半歩先を行く先見性、興味を持っていただける提案力などを、店主が身につけねばなりません。これからの店主は、柔軟な発想力を持つとともに、もっともっと勉強しなければなりません。そんなわけで、一店逸品運動では、お店同士のワークショップを大切にしています。
 

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