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読んでみる(霧雨)

ちょっとした買い物へ出る

街灯の光りの前を、霧雨が踊る様に舞う

肩を濡らし、髪に止まる

顔を上げると、天のシャワーを浴びる

何れくらいの小ささなのか、優しく音も

たてずに、銀色に光り滲みる寒さ

季節の移り変わりがあやふやだが、確実に

寂しい季節が、やって来る

霧雨に濡れて、歩く先が黒く光る

誰かも、同じ時間に霧雨の中を歩くのか

夜の霧雨に憂いで、遠くの人を想う

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