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暗殺者とファン 16話






遠  :  ...んっ



気がつくと夕方になっていた



ソファに榊さんの姿はなかった



遠  :  ...



なぜ寝てしまったのか


なぜいなくなってしまったのか



訳もわからず体を起こす




すると机の上に紙が一枚置いてあった



紙には


いつか必ず話します



とだけ書かれていた




さっきの会話中不思議なことがあった



〜〜〜〜〜


榊  :  俺は仕事として遠藤さんに会うと思うんですよ


榊  :  そのとき俺のことを遠藤さんが知ってると...


〜〜〜〜〜



遠  :  私が知っていると...




私が知ってるとなにがあるのか






トコトコトコ



桐  :  ...




俺は恐れている




もし出会う時に遠藤さんが俺を知ってることが爺さんに知られたら...



桐  :  遠藤さんになにも答えなかったな...まぁ協力されなくても俺のせいだしな笑




半分諦めつつ家までの道なりを歩く







二週間後




あれから遠藤さんと一度も会っていない


連絡すらもとっていない




昨日爺さんからの連絡があった



明日行くと



そして今俺は爺さんと乃木坂の会社の前にいる



爺  :  いくぞ


桐  :  うっす






そして爺さんについていく



コンコンコン



爺  :  失礼します


社長  :  待っていました武野さん



爺さんは武野(たけの)という偽名を使っていたらしい



小さめな机に向かい合うように座る



社  :  お越しいただきありがとうございます


爺  :  いえいえ。こちらは前お話ししていた


桐  :  榊です。よろしくお願いします


社  :  榊さん。よろしくお願いします




爺  :  それでこの前の件ですが...


社  :  はい。警護をつける話でしたよね


爺  :  そうです。そこで私の会社の優秀な人材を連れてきました


社  :  確かに。彼なら安心できそうですね



どうやってここまできたのか、どんな話をしたかは伝えられてないがこの話は信頼されているらしい



社  :  榊さん。お話しは訊いていまでしょうか


桐  :  なんとくなくは訊いています。メンバーの方に殺害予告が届いたと


社  :  そうなんですよ。そこで私が武野さんの会社にお願いしました




計画通りにはちゃんと進んでいるらしい




社  :  とりあえずその予告を出された本人を連れてきます


爺  :  お願いします



ガチャ



爺  :  作戦通りに進んでいる。この先は全てお前に任せる。なにせ後二ヶ月もあるんだ。怪しまれないように任務をこなすんだな


桐  :  ...はい



ガチャ



下を向いたまま社長についてくる一人の女性



社  :  この子が予告を出された者です



俺の前の席には何度も出会っていた遠藤さんがいる



遠  :  初めまして...遠藤さくらです...


爺  :  話は訊いているでしょうか


遠  :  はい訊いております


爺  :  うちは警備会社をやっております。うちで一番優秀な榊を遠藤さんに警護をつけたいと思っております



下を向いたままの遠藤さんは顔をあげ俺と目を合わせる










遠  :  ..."初めまして"...榊さん










続く

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