見出し画像

暗殺者とファン 22話








遠藤さんのレッスンを見たり、携帯を見て時間を潰していた



桐  :  (アイドルってすごいな〜)



関心なんかしながら見ていると



ピロン♪



一通の通知が



桐  :  誰だ?



確認してみると差出人不明だった


そこにはとある一言だけが添えられていた



"ターゲット  :  遠藤さくら"



とだけが記されていた



桐  :  ...名前はないけど多分...誰かだな



このことを知っているのはあの四人の誰かしかいない


そして俺に直接送ってこれるのも四人しかいない



桐  :  ...これは俺が狙ってることを暗示させているのか...それとも俺以外の誰かが遠藤さんを...



そのことを考えていると遠藤さんが近くまできていた



遠  :  榊さん?


桐  :  あっはい、なんでしょう


遠  :  もうレッスン終わりましたよ?


桐  :  あっそうでしたか


遠  :  どうかされたんですか?


桐  :  いや、ぼーっとしてただけですよ。さっ帰りましょうか



するとそこに一人のマネージャーさんが



ス  :  ごめんさくちゃん、ちょっといい?


遠  :  はい大丈夫ですよ


ス  :  この後、一本取材が入っちゃったんだけど、行けそう?


遠  :  はい。大丈夫ですよ


ス  :  ごめんねオフだったのに


遠  :  いえ全然大丈夫ですよ


ス  :  ありがとう。それじゃ控え室に向かってね。お弁当とかも用意してあるから待機しといて


遠  :  わかりました


桐  :  ならさっそく向かいましょうか


遠  :  はい










控え室で待機中



遠  :  ぱくっ

桐  :  っ!...可愛い笑


遠  :  ぱくっ、もぐもぐ



よほどお腹が空いていたのかがっつきがすごい



ス  :  ごめん遅くなっちゃった。メイクしよっか


遠  :  はい。お願いします






桐  :  前メイクは自分でするって言ってませんでした?


遠  :  そうなんですけど、取材とか大事な時はメイクさんにお願いしてるんですよ

メイクや髪を整えてもらいながら、斜めにいる俺に返事を返す遠藤さん



桐  :  今日は前髪を流してるんですね


遠  :  どうですか?


桐  :  すごく似合ってますよ。大人感が強く出ますね


ス  :  やっぱりそう思うよね〜。大人びてるさくちゃん好きなのよ〜


桐  :  あはは笑可愛いですもんね


遠  :  か、可愛い...///ボソッ


ス  :  あら?笑











その後、取材を終えた遠藤さん



桐  :  お疲れ様です遠藤さん


遠  :  お疲れ様です


桐  :  この後はどうしましょうか


遠  :  もし良かったらお出かけしませんか?


桐  :  良いですけど疲れてないですか?


遠  :  多分大丈夫だと思います


桐  :  まぁ無理はしないでくださいね


遠  :  はい。あっ私浅草行きたいです


桐  :  浅草ですね。わかりました












暮  :  ...ピッ、...浅草...か...



自分の耳につけたインカム



中から聞こえてくる二人の男女の声



暮  :  ...



車の運転席に座り聞こえた情報を元に車を走らせる












続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?