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初恋は百兆の彼女 7話











美  :  ...ん、んっ...


悲  :  やっと起きたんかい


祐  :  おっ美空ちゃんおはよう


美  :  おはようございます...


笹  :  ただいま〜


祐  :  おかえり〜どうだった?


笹  :  やっぱり前の人数ぐらいに戻ってる。まぁそこまで危険視するぐらいではないと思う


悲  :  今日は大人しくしとくんやな


祐  :  諸星くんもだよ


悲  :  ふん。わかっとるわい















お昼時



美  :  諸星さん


悲  :  なんや


美  :  お出かけしたいです


悲  :  だめに決まってるやろ


祐  :  そうだよ美空ちゃん


笹  :  まぁ元気があるのは良いことだ


美  :  ん...


悲  :  ...


祐  :  今日はお家でゆっくりしよ?


美  :  ...はい


笹  :  あっじゃあ料理でもすれば?


美  :  料理?


笹  :  祐希に教えてもらいながらやってみたらどうだ?これからはずっと家にいることが多いしな


祐  :  よしやろっか


美  :  はい!


笹  :  ...諸星...ちょっと


悲  :  なんやねん


美  :  ?










エプロンを二人で身につけて料理に取り掛かる



祐  :  よしじゃあ初めよっか。美空ちゃん料理はしたことある?


美  :  少しならやったことあります


祐  :  じゃあなに作ろっか


美  :  ...諸星さん、ここに来るまでずっと牛丼とかしか食べてないみたいで、好きなものがわかんないんですよね


祐  :  私諸星くんのこと訊いてないんだけど笑


美  :  あっ...///











ベランダ



悲  :  なんや


笹  :  ...お前美空ちゃんのこと好きなんだろ


悲  :  ...さぁな


笹  :  ...一本吸うか?


悲  :  ...遠慮しとく


笹  :  そういやお前が最近吸うところ見なくなったな


悲  :  ...やめた


笹  :  それも美空ちゃんなのか?


悲  :  ...


笹  :  そうかそうか、いいことだ


悲  :  なに勝手に解釈してんねん


笹  :  良い加減素直になったらどうだ?多分美空ちゃんも待ってると思うぞ


悲  :  ...俺らはそういう関係やあらへん


笹  :  ただ見ず知らずの人間を守ってるだけでいいのか?


悲  :  ...なにが言いたい


笹  :  ...恋人になった方が守ろうとする力が強くなるんじゃないかと思ってな


悲  :  ...フッ、流石婚約者の言葉だな


笹  :  はは笑そうなのかもな


悲  :  ...まぁ俺は、今で手いっぱいや



部屋の中に戻ってしまう諸星



笹  :  ...意気地無しが


笹  :  やるときやるとき勇気出せなかったら...



笹  :  "守れるもんも守れなくなっちまうぞ"











美  :  ...


悲  :  おー頑張ってるやないか


祐  :  美空ちゃんしっかり料理できてるんだよ?


笹  :  良い匂いだな






美  :  うぇ〜ん


悲  :  失敗したんか


祐  :  ま、まぁまぁまだいけるよ






祐  :  次しめじでも入れてみよっか

美  :  しめじわかんないよ〜


悲  :  あほか、これやろ


美  :  あっ確かに!ありがとうございます


笹祐  :  (良い感じじゃん)






色々ありながらも

美  :  かーんせーい!


祐  :  よく頑張ったね。早速食べよっか





美  :  さっ食べてください


悲  :  あぁ(元気でよかったわ)


笹  :  いただきます


美  :  ドキドキ...



パクっ



悲  :  ...


笹  :  ...


祐  :  ...なんか言いなよ


笹  :  いや...


悲  :  普通に上手い


美  :  やったー!


祐  :  良かったね〜美空ちゃん


美  :  祐希さんの教え方が良かったんですよ


祐  :  いやいや美空ちゃんが上手いんだよ


笹  :  どっちでもいいから早く食べてみろよ






美  :  いただきます



パクっ



美  :  んー!美味しい!


祐  :  すごい美味しいね


悲  :  あぁ


美  :  ...美味しいですか?


悲  :  ん?あぁ美味しいな


美  :  ほっ...よかった


祐  :  ふふ笑可愛いんだから


笹  :  (はよ付き合えこいつら)


美  :  諸星さん


悲  :  なんやねんさっきから


美  :  ...食べさせてください


悲  :  はぁ?


祐  :  いいじゃん食べさせてあげなよ


悲  :  はぁ、めんどくさいのぉ。ほれ

美  :  あーん、ぱくっ


悲  :  (なんやこいつ...可愛いな)


美  :  ん〜美味しい〜












祐美   :  zzz



疲れて寝てしまった二人


笹崎は外の見回りに行っている



悲  :  ...




美空が寝ているソファの隣に座る諸星



美  :  zzz


悲  :  ...ありがとな...美空



美空の頭を二度三度撫でる



美  :  へへ笑、zzz


悲  :  幸せそうだな















紺永会本部



叡  :  申し訳ごさいません。捕まえられませんでした


豪  :  ...そうか


叡  :  また後日、向かいたいと考えています


豪  :  ...叡銘よ...こっち来い


叡  :  はい



ぐさっ



叡  :  ぐはっ...バタン...



豪鬼の持っていた刀に刺されてしまった叡銘



豪  :  使えんやつはいらん



豪  :  ...お前のことは信頼していたんだがな















続く

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