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初恋は百兆の彼女 4話










祐  :  ...んっ




朝早くに起きた祐希




重い脚でどぼどぼリビングに向かうと




祐  :  えっ!




ソファで諸星に身を委ねて寝ている美空の姿が




祐  :  ...よかった


笹  :  よっ起きたのか


祐  :  おはよう。もう起きてたんだ


笹  :  うん。外に紺永会がいるか確認してきた


祐  :  どうだったの?


笹  :  特にいなかった。まぁまだ朝だしな


悲  :  ...んっ


祐  :  あっおはよう諸星くん


悲  :  ...なんや重たいおもたらこいつおったんかい


笹  :  一緒に寝てたんじゃないのか?笑


悲  :  んなわけあるかい。勝手にこいつが来たんやろ多分


祐  :  美空ちゃんまだ寝てるから起こさないように気をつけてね













悲  :  そうか。今はおらんかったんやな


笹  :  あぁ。それらしき奴らも見当たらなかった


祐  :  諸星くんの家から結構遠いしまだあっち探してるんじゃない?


笹  :  それはあるかもな。この後確認しに行ってみるか


悲  :  あぁせやな


美  :  ...んっ


祐  :  あっ美空ちゃん


美  :  おはようございます...


笹  :  まだぽかぽかしてるな笑


祐  :  ゆっくり準備しな


美  :  はい...











悲  :  ほな行くか


笹  :  あぁ


美  :  どこか行くんですか?


悲  :  奴らがいないか確認してくるだけや


笹  :  すぐ戻るから


祐  :  うん。気をつけてね


悲  :  ほな行ってくるわ











祐  :  どう美空ちゃん。美味しい?


美  :  はいすごく美味しいです!


祐  :  良かった


美  :  パクっ。ん〜


祐  :  (なにがあったかはわかんないけど元気になってよかった...やるじゃん諸星くん)


祐  :  美空ちゃんはなにが好きなの?


美  :  ...なんでしょうね。人に追われるようになってから特になにもしてないので...忘れちゃいました笑




苦笑いをしながら話す美空



祐  :  ...そっか


美  :  あっでも昨日諸星さんとお洋服買いに行ったのはすごく楽しかったです!


祐  :  あ〜なるほどね。じゃあ行ってみる?


美  :  えっでも...


祐  :  大丈夫だって。すぐ帰ってくればいけるよ


美  :  ...










笹  :  もう昼間に差し掛かってるから人が多いな


悲  :  あぁ


笹  :  ただ全然いないな


悲  :  多分"あいつ"のことや。一斉に押しかけてくるはずや


笹  :  そうなったら福岡のどこにいてもバレるな


悲  :  あぁ


笹  :  とりあえずお前の家に行ってみるか












悲  :  なんや全然おらんやないかい


笹  :  ここにくるまでに誰も見なかったぞ


悲  :  一旦逃げたんとちゃう


笹  :  それか別のところ探してるかだな。なんにせよ早く帰った方が良さそうだな


悲  :  ...そんなことはできそうにあらへんな


?  :  お久しぶりですね。諸星さん




身をスーツに包み全身を綺麗に整えられている男




悲  :  ...久しぶりいう関係やあらへんやろ


?  :  それもそうですね


笹  :  おいこいつ誰なんだ


悲  :  ...こいつは...



"紺永会福田組幹部、叡銘や"



笹  :  福田組って...お前の...


悲  :  ...あぁそうや


叡  :  またお会いできて光栄です。諸星さん


悲  :  もう会いたくなかったけどな


笹  :  ここら一体の紺永会がいなくなったのはお前の仕業なのか?


叡  :  はいそうです。みな撤退させました


悲  :  あの女ならここにはおらへんで


叡  :  わかっていますよ。私の目的はあの女じゃないんです






叡  :  あなたですよ。諸星さん













祐  :  美空ちゃん準備できた?


美  :  はい


祐  :  よし行こっか






美  :  すごい...


祐  :  この市で一番大きいデパートなんだよ


美  :  こんなところ初めてきました


祐  :  早速行こ〜






美  :  あっこれ可愛い


祐  :  おーそれ可愛いじゃん


美  :  ...


祐  :  多分諸星くんなら喜んでくれるよ


美  :  ...じゃあこれにします


祐  :  ふふ笑可愛いんだから




その後も高校生かのように楽しそうに服を見ていた






美  :  そろそろ帰りますか?


祐  :  そうだね。バレる前に急いで帰ろっか


男1  :  誰にバレる前に帰るんだ?


美  :  きゃっ


祐  :  あなた達は誰なのよ


男1  :  ...その女を渡すんだ


祐  :  渡すわけないでしょ!


美  :  祐希さん...


男2  :  おー怖い怖い


男3  :  とりあえずやるか


男1  :  おい"あの方"の元に連れていくんだ。そいつには手出すなよ


男3  :  わかってるよ


祐  :  ...あんた達が言うあの方って誰なのよ


男  :  ...








"紺永会福田組組長、福田豪鬼だ"














続く

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