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暗殺者とファン 19話






遠  :  "よかったら泊まって行きませんか?"






桐  :  ...え?


遠  :  せっかくなので泊まって行きませんか?


桐  :  いやいやいやそんな泊まるなんて...


遠  :  私の警護してくれるんですよね?


桐  :  え?えぇまぁ


遠  :  私になにかあったら怒られちゃいますよ?


桐  :  ...積極的ですね笑


遠  :  ふふ笑榊さんにしか見せてないですよ




俺はそのまま泊まることになった




桐  :  お邪魔します...


遠  :  なんでそんな堅いんですか?笑


桐  :  泊まるとなるとまた違う感じがして...


遠  :  ふふ笑






遠  :  少し早いですけどご飯作りますね


桐  :  ...もしよかったら俺が作りましょうか?


遠  :  えっそれこそ悪いですよ


桐  :  遠藤さんお疲れでしょうから、このくらいはやらせてください


遠  :  ...じゃあお言葉に甘えて...


桐  :  任せてください













トントントン


桐  :  ...


遠  :  お上手ですね


桐  :  いやいやそんなことないですよ


遠  :  お母様も料理お上手なんですか?


桐  :  ...実は俺両親共にいないんですよね笑


遠  :  えっ...




料理をしながら話す彼は苦笑いをしていた

ただ食材を切る力が強くなったようにみえる




桐  :  物心つく前に捨てられて、そこを武野さんに拾ってもらったんですよね


遠  :  そう...だったんですね...すみません...


桐  :  そんな謝ることじゃないですよ


遠  :  ...悲しくないんですか


桐  :  ...武野さんに実親じゃないと言われた時はなぜか悲しかったですよ。でももう実親の顔を覚えてないので今は


遠  :  そう...ですか









その後ご飯を終えお風呂に入らせてもらった




桐  :  上がりました〜


遠  :  榊さん


桐  :  どうしましたか?


遠  :  あの...寝るところ...なんですけど


桐  :  あ〜遠藤さんはベットに寝てもらって大丈夫ですよ


遠  :  榊さんはどうするんですか


桐  :  もし良いのであればソファで寝ますよ


遠  :  そんな...だったら私がソファで寝ますよ


桐  :  いやいや遠藤さんは体を休めてください


遠  :  ...


桐  :  ...遠藤さん?


遠  :  あの...もしよかったらでいいんですけど...



"一緒に寝ませんか?"















そんな一言で今、二人同じベットに背を向けて寝ている




遠  :  ...


桐  :  ...(寝れるわけないだろー!)




内心そんなことを思いつつ寝ることを意識がける


すると




スッ


遠藤さんの手が俺のお腹あたりに手を回す




桐  :  え、ちょっ、遠藤さん?!///


遠  :  ...///


桐  :  な、なにやってるんですか?!///



抱きついた手を振り払おうと体を振るが遠藤さんの手は固く締められている



桐  :  なにしてるんですか?!


遠  :  ...榊さん...訊いて欲しいことがあります...


桐  :  ...なんですか急に











遠  :  "...榊さん...好きです..."













続く

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