「あなたの夢は何ですか？」「若いんだから夢持っておこうよ」「将来の夢とかないの？」　私たちは様々な場面で「夢」を持つことを求められます。そして様々な曲の中でも、「夢を叶えよう！」「夢を諦めないで」という内容の歌詞がよく見つかります。
　もちろん、夢を持つことはいい事です。でも、ただやみくもに夢を追い続けるだけ、というのは本当に正しいのでしょうか？
　ヨルシカの楽曲「チノカテ」は、フランスの作家 アンドレ・ジッドのエッセイ『地の糧』を下敷きにして作られた楽曲で、「大事なものを手放す勇気」がテーマとなっています。

　そんな「チノカテ」の中でも私が特に好きなのは

ずっと叶えたかった夢が貴方を縛っていないだろうか？

という一節。夢を叶えようとするあまり、自分の生活や幸せをないがしろにしていませんか？　自分の夢に縛られていませんか？　叶えようと努力することばかり声高に叫ばれがちな夢ですが、その夢を諦めることだって勇気のある選択です。いったん冷静になって、その素晴らしく、そして苦しい夢の呪縛から解き放たれてみるのもいいかもしれません。
　それではまた次回お会いしましょう、ぐーばい！