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地方のとあるアパレル店員

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ラスト焼肉会

 彼が恋人と長続きしているのを、私は見たことがない。 「まーた振られたわあ」  熱々の網に乗った肉をトングでひっくり返しながら、彼は絶妙に軽くも重くもないトーンで言った。じゅおお、とカルビが網の上で音を上げている。私は焼肉のメニュータブレットを弄っていた手を止めて、「だと思った」と返した。 「だっていつも君が『焼肉クイーン行かね?』って誘ってくる時って、決まってカノジョと別れた直後なんだもん」 「何、『今回もそうじゃね?』って?」 「そうじゃね?って思って」  これで四回目だ

    • 運良く入った軽音サークルで青春謳歌し散らかしていたらいつの間にか天職に就いていた浅イイ話

      まじで運はいいとは思う。というかそもそも私の人生が、“偶然の産物”で出来ている。 何かを見た後に自分も何か創造したくなったら、それは“良いものを見た”と言える。Twitterでそうバズっているのを見た。 多分私はその原理にまんまと当てはまっているから、こんな戯言を書き始めたのだと思う。 というのも、最近、とある友人がインスタのストーリーにnoteで文章を載せているのを見た。 彼女は時折noteをストーリーにあげているのだが、彼女のnoteはいつもすごい。彼女自身の人生もす

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