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起業家の視点(マイケル E. ガーバー)

 こんにちは。最近、ビジネスパーソンと出会う機会が増えました。今回はマイケル E. ガーバーの著書から「起業家の視点」を紹介します。
 ガーバー氏は20年間にわたる経営コンサルティング活動経験を踏まえて、「起業家の視点」、「ビジネスのシステム化」、「フランチャイズプロトタイプ」などの概念を提唱し、著書『はじめの一歩を踏み出そう』(原題:E-Myth Revisited)として出版しました。

1 起業家の視点 
 事業を立ちあげる人たちは「起業家」「マネジャー(管理者)」「職人」の3つの人格をもっています。言い換えれば、起業家は多重人格ということでしょうか。
[1] 起業家
 大きなチャンスを見つける才能を持っている人です。「次に何か起こるどうか」など将来予測をし、会社経営ビジョンを描き、それを実現するために、周りにいる人たちを巻き込むだけの説得力がある人です。
[2] マネジャー(管理者)
 ビジネスはチームで行うもので、マネジメント力が求められます。この人格が備わっている人は、会計処理や人事管理をこなし、ビジネス上の問題点等も発見し、改善策を考えられます。
[3] 職人
 優れた技を持っており、自分の手でモノをつくることができることです。本業に取り組む能力です。

2. まとめ  
   スモールビジネスの起業家は職人の人格を備えた人が多いと言われています。職人気質の起業家で経営能力が備わっていないと、事業を始めても、事業規模を拡大することができず、長続きしないようです。本書によると、アメリカでは数多くの起業家が毎年誕生していますが、1年目に40%、5年目で80%以上が事業をやめてしまうようです。趣味をビジネスにしたいという強い熱意をもって、スモールビジネスに飛びついても、陥りやすい罠があります。
 著者は、それを避けるための方策として、収益事業の定型化を挙げています。これにより、職人の手を借りずに、ほかの人でも同じ商品・サービスをつくれるように仕組みを開発することができます。これを知っただけでも、起業家精神を育むことができます。タイトル『はじめの一歩を踏み出そう』に相応しい内容です。

 上の画像はフィリピンのお土産(お菓子)屋です(2010年3月23日撮影)。
 ありがとうございました。

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