日記⑪

令和6年4月22日

8時ごろに起床。起きるとすぐタブレットを開いてしまい、15分ほど無駄にしてしまっている。明日からはさっさと着替えて、散歩でもしようと思う。そうだ、明日はギターと朝ごはんを持って川沿いを散歩することにしよう。とても楽しみになってきた。

今日は14時からハローワークでカウンセリングの予定があった。その前に病院で面談を済ませたいと考えていたので、10時30分ごろに家を出ることにした。それまでに病院の先生とカウンセラーの方に伝えること、聞くことをまとめておこう。そのためにはまず朝ごはんを食べ、身支度をしよう。こんな具合で出発までの時間割を頭の中で組み立た。結果、大体はその通りに動くことができた。

病院の先生は私の考えをどう思うだろうか、甘えだと思われないだろうか、とぐるぐる考えながら歩く。そんな先生では全くないことは何度かの受診でわかっているが、どうしても不安になってしまう。気を紛らわすために音楽を聴きながら歩いた。休職する直前は、アーティストの移り変わりはあれど、中学生の頃からずっと自分を励ましてくれていた音楽ですら受け入れる余裕がなくなってきていたように思う。再生しても鬱陶しく感じてしまっていた。それがとても悲しかった。

しかし、今日はその時よりも曲をすんなり聴くことができた。とても嬉しくなった。時々、歌詞を口ずさみながら病院まで歩いた。着くと、すぐに私の番になった。先生に、復職よりも転職に気持ちが傾いている旨を伝えた。自分の中では、心身の不調が出ているけれど、転職が逃げのように感じる部分が少なからずあり、先生から「まだ頑張れるんじゃないか」と言われるのではと怯えていた。しかし、先生は「一番大事なのは自分(私のこと)が良くなること、市役所を辞めることは君やご両親からすればもったいなく思うだろうけど、転職は選択肢の一つとして何の問題もない」という旨を伝えてくれた。気持ちが楽になり、診断書を再度出してもらい、面談を終えた。

その足でカウンセリングへ向かう。朝よりも音楽が楽しい。今日はずっと好きな曲を聴いていよう。

ハローワークに着いた。前回訪れた時に担当者から伝えられていた部屋に予定時刻の5分前に着いた。カウンセラーの方は、パーマのかかった長い髪をした中年の女性だった。初めてカウンセリングというものを受けた。こちらが警戒心を抱かないような静かなトーンで質問を投げかけてくれ、こちらの考えや気持ちを吐き出させてくれた。頭の中がデトックスされる感覚だった。時折、カウンセラーの方が今まで相談を受けた方々の話をしてくれた。10年勤めた職から全くの異業種(看護師)に転職した方。その方は面倒見が良いそうで、自分は看護師が合っていると話していたそうだ。この話を聞いて少しだけ勇気が湧いてきた。また、転職が逃げのように感じている旨を伝えると、全くそう感じる必要はないと伝えてくれた。転職をポジティブに捉えて、自分の興味のある仕事を重く考えずに2、3個チャレンジしてみるといい。回り道に思えるかもしれないが、それが最も近道になるとのことだった。ジャイロみたいだと思いつつ、また気持ちが楽になり勇気が湧いてきた。

40分ほどでカウンセリングが終わった。感謝を述べ、部屋を出た。

病院とカウンセラーの先生2人から自分を第一に考えていいんだと言ってもらえたことで、とてもホッとしたし、とても元気が出た。安心し、お腹が空いたので早く家に帰りたくなった。ハローワークを出るとすぐさまイヤホンをしてお気に入りの曲をランダムで再生し、歩き出した。しばらく歩いていると髭男の「異端なスター」が流れてきた。今の状況に刺さりまくってしっかり涙が出た。彼女が私が絶対好きだと教えてくれた曲だった。ちゃんと感動できた。まだ死んでない。背伸びせず等身大のままで生きていこう。それが自分を大切にすることになるし、ひいては周りの人たちを大切にすることになる。

家に帰り、遅めのお昼ご飯にパスタを食べ、少しだけ休憩した。

その後、転職した経験のある友だちと夜ご飯を食べに出かけた。久々に友だちに会い、真面目な話やふざけた話をしてまた元気が出てきた。これまで悲しいことがあったときも、友だちに会うことで、どうにか生きていける気がしていたことを思い出した。面と向かっては言えないが、遊んでくれてありがとうと強く思った。

2時間ほどして、家に帰った。彼女も会社の仲良し同期とご飯会で、私が家に着く少し前に帰ってきていたそうだ。とりあえず5分間縄跳び(彼女は私が縄跳びしている周りをぐるぐるジョギングする)をして、さっぱりした。その後、お互い今日あったことの話をして、彼女にそばにいてくれてありがとうと伝えた。

今日は心が前進した日だった。とても有意義だった。等身大のままで生きていける選択をしよう。負けないぞ。

読んでいただきありがとうございました!



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