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バナナ食べる場所に悩むたぬきち

最近、たぬきちが直面している問題。

それが、
「バナナ食べる場所問題」

どこでもええわ!好きなとこで食え!と一喝されそうだが、なかなかどうしてこれが切実な問題。

約1年、1日2食生活を緩やかに継続している。朝食を抜いて、食間を16時間空けるという「食事時間」ダイエット。

1年継続しても、思うような効果を実感しないでいたところ、「空腹時にいきなり炭水化物を摂ると血糖値が上昇して逆効果」と聞いた。

今までのたぬきちの仕事の日の昼食事情と言えば、コーヒーチェーン店でサンドイッチ、ファストフード店でハンバーガーなんて生活だったもんだから、どうやって最初に炭水化物以外を口にするかということが課題になった。

自分の好みを考えて、素焼きのナッツとバナナを仕事の日は持参することにした。自席でナッツを食べて、給湯室でバナナを食べて、昼食に出れば問題解決だ。

しかしここで、2つの要因で「バナナ食べる場所問題」が発生した。1つはたぬきち側の問題、そしてもう1つがバナナ側の問題だ。

まず1つ目たぬきち側の問題
「給湯室で食べるのを忘れる」

自席でナッツを食べる、その間はさすがにバナナのことを覚えている。席を立って、事務所の外に出る。廊下を歩く。エレベーターで1階に降りる。ビルを出る。

「バナナ!!!」

事務所を出た時点でバナナのことをきれいさっぱり忘れてしまうのだ。もう一度給湯室に戻るのは時間的なロスでもあるし、心理的にも負担となる。

1度は、仕方なくビルを出て、外でつっ立ちながらバナナを食べたこともあったが、間が悪く通行人と目が合ってしまった。外で立ちバナナにはさすがに気まずい。

そうしてもう1つのバナナ側の問題
「強烈なバナナ臭」

これが原因で、ナッツのように事務所でバナナを食べよう!とはならないわけで。そうでなくても、給湯室に残るバナナ臭は、バナナ嫌いの人にはヒンシュクでもある。

バナナを食べ忘れたまま、昼食を取るために店舗に入る。食事を頼んでしばし待つ。

「このバナナどうしてくれようか」

昼食を終えて、事務所に戻る前に給湯室に寄って食べる?そうであるなら、なんのために自分がバナナを食べているのか分からなくなる。

ただのおやつじゃねーか。

料理が来る前に、ぱぱっと食べようか?通常店舗では飲食物の持ち込みは禁止のはず。やむを得ず飴などの小さなものを口に入れることはあるかもしれないが、バナナをパパっと食べることは難しい。

例え、ぱぱっとバナナを食べれたとして、どうやっても消せない痕跡がある。

「バナナ臭」

「みんなー!!私今ここでバナナ食ってます!!」と言わんばかりに、その場の空気をバナナに変える強烈なカリスマ臭。バナナ。

「バナナ、おめぇもうちょっと匂い抑えてくんねぇと、おら一向におめぇを食えねぇぞ」

そんなことをバナナに言っても、黄色いあの子に罪はなし。

自分でもわかっている。なんと脳天気なお悩みバナナおばさん。

た「あたし、最近すっごい悩んでることあってさー」

イマジナリーフレンド(以下「イ」)「どうしたの?良かったら聞くよー」

た「うんありがとう。それがさ、昼食前に給湯室でバナナをを食べるの忘れるんだよね。それで、その後もこのバナナ、じゃあどうすんだ?って。それが結構毎日でさ、真剣に悩んでて」

イ「・・・・・・」

イマジナリーフレンドだってこうなのだから、現実世界の誰かに言おうものなら、「この人どんだけ平和なの?え?むしろ私平和ですアピール?」なんてことにもなりかねない。

とりあえず、事務所を出てもバナナを忘れない。

サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

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