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中学校教師 #42 家庭訪問ってどうなの?


4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照


昨日、日直として出勤した際に、机上にプリントが。
学校評価のアンケート、教職員のものが集計されていました。(教務の先生、お疲れ様です。)
ぱらぱらと見ていたら、少し気になることがあったので、記事にしてみます。
今回は、考えていることを言語化したい+他の学校、自治体ってどうなっているの?という疑問も含みます。

家庭訪問って絶対やるべき?

学校評価では、「家庭訪問を希望制にしたらどうか?」という提案があり、その点についてのコメントが寄せられていました。

結論から申し上げると、
家庭訪問は希望制で十分である
と考えています。

家庭訪問のメリット

○家の所在地が分かる
 →緊急時に家庭訪問ができる。迷わず行ける。

○家の周辺の環境が分かる
 →通学路、登下校の道の様子、遊ぶ場所、近所の子どもや大人の所在など

○家の雰囲気が分かる
 →外観や玄関先から、家庭として大事にしていることがわかる

家庭訪問がなくなったらメリットは?

緊急時に家庭訪問する場合はほとんどない。
4月の家庭訪問以外に家庭訪問をした家庭など、ほとんどない。
今年度は
・定期的に家庭訪問している家庭が2件。
・お便りを届ける関係で家庭訪問をした家庭が1件(2回)
これだけである。

家の周辺については、わざわざ保護者と話をしなくても近くを通れば大体のことは分かる。必要なら子どもたちから話を聞けば良い。

つまり、家庭訪問をなくすことでメリットがなくなるだろうが、これは大きな損失ではないということになる。むしろ、今まで通り全ての家庭に訪問し、玄関先で話をすることによる損失の方が大きいと考える。

家庭訪問のデメリット

▲家庭訪問にかかる時間
 →貴重な4月に授業を打ち切っていかなければならない。
  中学では部活もあるので、担任以外が複数の部活動を見ている状況で安全ではない。

▲家庭訪問に向かうリスク
 →田舎なら必ず自動車で向かう。
  事故や物損、駐車違反などに気を遣わなければならない。
  そして出張扱いではないので、ガソリン代は支給されない。

▲玄関先5分〜10分のお話は意味があるのか?
 →最近は、玄関先で話をすることになっている。
  移動の手間を考えると家の中にお邪魔するよりも良いが、この程度ならわざわざ行く必要もないように感じる。


提案・家庭訪問は希望制
・担任が家庭訪問をするが、所在確認のみ
・家庭訪問をした旨を伝える用紙をポストインする
・希望者のみ、玄関先(または家の中)で話をする

年度初めの早い段階で保護者と顔を合わせることも大事だが、わざわざ家庭訪問をしなくても良いと思う。授業参観後の懇談の場でも十分である。
担任が変わらない(持ち上がり)ならば余計に家庭訪問の必要はない。
担任が変わり、(心配なこと・確認したいことがある)どうしても話をしたいなら、学校に来てもらって面談をすれば良い。(多分一部の家庭のみ。)


と、考えているが、この記事を読んだみなさんの周辺はいかがでしょうか?
学校関係者の方、みなさんの所属している学校の家庭訪問は?
子育て世代の方、みなさんのお子さんの通っている学校の家庭訪問は?
もし、お時間あればコメント欄にて情報を提供してくださいますか?


また、次年度に向けた学校評価の会議ではこの話題が挙がるはずです。
きちんと自分の考えを伝えようと思います。
文句ばかり述べているわけではなく、学校現場の負担が少しでも減ること、それによって教職員が元気よく子どもたちと関わることが大事だと思っての提案です。




【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】





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