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中学校教師 #10 遅くまで残って仕事をした1週間のリアル


4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照

https://note.com/vast_swan335/n/n94f3001c0e89

今週、毎日遅くまで学校で仕事をしました。
家に帰ると家族は風呂あがり。
夕食を一緒に食べたのは1日だけ。
ひどい日は、家族はもう寝ていた…という日もありました。
そんな過酷な1週間を振り返り、記録を残します。

結局、どんな仕事をして遅くまで残っていたのか?


なぜ遅くまで仕事をしなければならなかったのか分析します。
【主な出来事】
月曜日:校内研修 
火曜日:教育相談・部活動
    生徒指導案件(保護者来校) 不登校対応(電話連絡)
水曜日:地区の授業研修(自分が授業者 他校から30名程度来校)
    不登校対応(家庭訪問)
木曜日:生徒指導案件(保護者電話連絡) 不登校対応(保護者来校)
金曜日:部活動・教職員組合の集会

研修については、年度当初から計画が出ていました。
特に、自分の授業については以前から構想を練り、指導案を作成していたため、大きな負担にはなっていないように感じます。
しかし同時に、来週実施する定期考査のテストを2学年分作成したり、夏休みにある研修会(本校研究発表)のレジュメを作り始めたりしたため、負担は重なったようにも感じます。
これらは、主に自宅で仕事を進めていました。
授業の準備、研修関係の書類は自宅でも可能な仕事です。

それでも、遅くまで学校に残ったというのは、保護者対応が主なものです。
6月になったから、これまで見えなかった指導案件が発生します。
内容によってはきちんと保護者に連絡する必要もあるので、対応に追われました。
しかし、このタイミングで指導できたのなら良かったのではないかと考えることもできます。
このピンチをチャンスに変えれば、トラブルは減ることでしょう。
その願いをもって、指導していました。
思いは伝わったかな…。


未知の問題に取り組む生徒の姿から

地区の研修会で授業を公開しました。
2年生の連立方程式の単元、その中でも連立三元一次方程式の問題を扱いました。
これは、学習指導要領には載っていない内容です。
なぜ、授業で扱うことにしたのか。
①未知の問題に対しても、既習の形に直すことで解決できるという実感を得てほしかった。
②1つの問題に対して複数の解答ができる問題を扱うことで、お互いの考えを交流したり、良さを認めたりすることができるのではないかと考えた。

「とにかく、やってみよう!」というチャレンジャー精神で実践しました。

授業では、他校から30名ほどが来校しました。教育委員会の職員も来校し、異様な雰囲気でした。
問題を提示し、一緒に立式。
ヒントカードをタブレット上に用意し、使用できる状態にして、個人学びのスタートです。

できそうで、できない…
この絶妙な問題設定が、生徒の粘り強く考える姿を引き出しました。

ヒントカードを見ながらじっくり考える生徒
1つの方法で解答したら、すぐに別の方法を考える生徒
全体での説明を聞きたいけど、ちょっとずつ聞きながら自分で解を求めようとする生徒

これまで、何度も授業公開をしましたが、今回ほど授業者である私が、全体の前で話をしなかった授業はなかったと思います。
それだけ、生徒が本気になって取り組んでいました。

授業中、ずっと悩みました。
次の展開に行くために、声を掛けたい。
でも、思考している生徒の手を止めたくない。

結果、終末の部分の展開でやや反省が残りましたが、生徒のがんばりには大きな成長を感じました。

約10年後、生徒が社会に出た時にも、将来が予知できないような社会のままであると思います。むしろ、今以上に急加速度的に変化していく世の中になっているかもしれません。新しい課題、今まで経験したことのない課題に直面した際に「学校で習っていないから無理だ」とあきらめてしまう社会人であってはいけません。この観点で考えると、連立三元一次方程式を解決しようとした生徒には、頼もしさすら感じました。

とっても豊かな時間でした。



激動の1週間。
これが毎週だと考えると、辞めたくなる気持ちも出てくるかな…。
週末、しっかりリフレッシュしてエネルギーを充電したい。

中学校へ異動して、記録を残すために作成したnote記事もこれで10号。
続けることって大事です。いつも読んでくださる方、ありがとうございます。


【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】


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