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スヤスヤぶんぶん

いつまでたっても私は末っ子。
「末っ子ぽいよね」論争の時、末っ子は末っ子からは逃れられないのだ。だって末っ子だから。

この世に生まれた時から逃れられない事は少なからずある。
でも、逃れられないと嘆くだけではどうしようもない。
回避して進む方法を身に付けなければならない。

「末っ子ぽいよね」論争の時「人類みな兄弟なので私には弟や妹が沢山います。ということは末っ子ではありませんね。だからあなたの言う、末っ子ぽいというのは的外れです」と回避する方法もある。

ただ、回避する方法を選んだ場合、そこに待っているのは何だろう。回避はできたとしても新たな問題ができる可能性もあるかもしれない。後悔してしまうかもしれない。

逃れられない事を回避するべきか否か。
回避する方法はいったいあるのか。
そんなことを考えながらお昼ごはんを食べた。

そんな時だった。逃れられない事が私に起きたのだ。

生きるとは、人生とは、待ってはくれない。待ったなしだ。何かから逃れようとすると、また別の逃れられない事に出会う。

私が出会った次の逃れられない事。

お昼ごはん食べた後の眠気だ。

逃げても逃げてもお昼ごはん後の眠気からは逃れられない。
回避の方法すら見当たらない。いくらコーヒーを飲んでも目は閉じようとしてくるし、頭はいつも以上に働かない。

外では小鳥がチュンチュンさえずり。青空。部屋の中は昼寝に適した温度。日だまり。いい日だ。いい昼寝どきだ。。。。。

ふふふ、まったく神様は意地悪だ。

私は何もかも諦めた。お手上げだ。こんな時は笑うしかない。ふふふ
これはもう潔く受け入れるしかない。そうだ、そうしよう。

目を閉じようとする力に身を任せる事を決めた。
そう決めた時からあまり記憶が残ってない。

頭を働かせるのを静かにやめ、二本足で立つのすらやめた。
そう、私は寝るのだ。

逃れられない事を受け入れた時、私は何も怖くなかった。
寝るだけだから。お昼寝するだけなのだから。

逃れられない事を回避できず受け入れた時
私はハッキリと分かった。


私は末っ子。昼ごはん食べた後お昼寝する。


スヤスヤぶんぶん


2022.4.9
喜喜かいばしら
ぶんぶん



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